■海に近い弥生集落の食生活~内野貝塚(加津佐町)~
内野貝塚は、弥生時代後期頃を中心とする遺跡で、加津佐町を流れる堀川中流に近い標高30~40mほどの段丘上にあります。
令和元年11月~翌年2月に行われた発掘調査では、貝殻が分厚く堆積した地層(貝層)が見つかりました。弥生時代の人たちが貝を採取し、身を取った後の殻を捨てた大昔のゴミ捨て場ですが、35,000点近い貝殻の内訳を調べた結果、どのような貝がよく食べられていたか判ってきました。
スガイ(34.2%)、コシダカガンガラ類(25.2%)、マガキ(17.9%)、ウミニナ(12.8%)など内湾性の貝が全体の約9割を占めています。アカガイを貝輪と呼ばれるブレスレットのように加工したものも1点出土しました。このほか貝層からはタイやネコザメなどの魚骨、イノシシやニホンジカなどの獣骨も出土しました。今でいうジビエも含め、豊富な種類のものを採集・狩猟して食べていたようですね。
▽2月~3月の小企画
日時:2月1日(土)~3月31日(月)
※休館日…火曜
場所:深江埋蔵文化財・噴火災害資料館
料金:
・一般…200円
・高校生…150円
・中学生以下…無料
※団体割引あり
※企画展は入館料のみでご覧いただきます。
問合せ:文化財課(南有馬庁舎)
【電話】73-6705
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