■オーラルフレイルと口腔ケア~口腔ケアでフレイル予防~
講師:一般社団法人 島原南高歯科医師会 渡邉真一郎先生(わたなべ歯科・矯正歯科(加津佐町))
●「オーラルフレイル」を知っていますか?
筋力や心身の活力が低下し、生活する力が衰えている状態を「フレイル」と呼びます。
そのフレイルが始まる初期サインとしてかめない、飲み込みにくい、むせる、滑舌が悪くなったなどのお口に関するささいな衰えを「オーラルフレイル」といいます。
年を重ねるとともに、かむ力や舌の力が弱くなり、お口の機能が低下していきます。何もせずにそのまま放置すると、オーラルフレイルの症状がどんどん進行し、全身の健康にも影響します。また、オーラルフレイルの人は、そうでない人に比べ、要介護認定などのリスクが約2倍も高いといわれています。
●あなたのオーラルフレイル度は?
自分がどのくらいオーラルフレイルの状態に近づいているか、まずチェックしてみましょう。合計点数が3点以上の人は注意が必要です!まず、自分の状態を知って早めの対策を!
●オーラルフレイル対策
オーラルフレイル対策のためには、お口の中を清潔に保つことと、お口の機能の改善・維持が重要です。
そのためには、自宅で毎日行う(セルフケア)と歯科医院で行う専門的な口腔ケア(プロケア)が必要です。
▽自宅で行う口腔ケア(セルフケア)
・毎日、丁寧に歯みがきをしましょう。
・歯ブラシだけでなく、歯間ブラシを使いましょう。
・食後には入れ歯を洗いましょう。また、入れ歯洗浄剤も使いましょう。
・毎日、お口の体操をしましょう。
▽歯科医院で行う口腔ケア(プロケア)
・定期的に歯周病やむし歯、入れ歯の状態をチェックしてもらいましょう。
・定期的に歯石除去や歯のクリーニングをしてもらいましょう。
・自分に合った歯みがきの仕方や入れ歯の手入れを教えてもらいましょう。
市では、20~74歳の人を対象に「歯周病予防健診」を実施しています。
現在治療をしていない人はぜひ活用してください!
受診券(オレンジ色)が手元にない場合は、各支所、歯科医院にあります。
75歳以上の人は、「お口“いきいき”健康支援事業」を受けることができます。
(今日からセルフケアを実践して、半年に1度はかかりつけ歯科医院での定期健診を受けましょう!)
問合せ:健康づくり課(南有馬庁舎)
【電話】73-6641
<この記事についてアンケートにご協力ください。>