■当初予算編成の基本的な考え方
人口減少による市税をはじめとする自主財源の減少に対応し、安定的な財政運営をしていくために、令和5年8月に策定した「南島原市中期財政見通し」に基づく行政改革の歩みを進め、安定的かつ健全な財政基盤を確立し、堅持していく必要があります。
また一方で、国の「経済財政運営と改革の基本方針2023」を踏まえながら、少子高齢化と人口減少が著しい本市にとって喫緊の課題である人口減少の解決を図る必要があることから、令和6年度の予算編成においては、次の3つの項目に資する事業に重点配分を行いました。
▽「元気な産業と定住促進のまちづくり」
地場産業振興や観光振興、定住・移住対策など
▽「住み続けたくなる環境づくり」
子育て支援や健康づくり、脱炭素施策など
▽「便利な地域のための礎づくり」
公共交通対策やDX推進など
また、継続的な建設事業として、「自転車歩行者専用道路整備事業」「防災行政無線整備事業」「世界遺産センター整備事業」などを計上しています。
その結果、一般会計の予算総額は前年度に比べ19億2,239万8千円(6.2%)増の327億3,406万5千円となっています。
■一般会計 総額327億円(前年比約19億2千万円増)
令和6年度一般会計予算は
市民一人当り(※)78万5,913円
※41,651人(12月末日現在)で計算しています
●歳入
※(~%)の構成比は千円単位で算出
自主財源…市が独自で確保できるお金
依存財源…国・県が配分するお金や、借り入れで確保するお金
▽用語の説明
市税…市民税、固定資産税、軽自動車税など
繰入金・諸収入など…繰入金、使用料および手数料、分担金および負担金、諸収入、財産収入、寄附金、繰越金
地方交付税…地方自治体が全国水準の行政を行えるように国から交付されるもの
市債…国・県や金融機関から借り入れる借金
国県支出金…国・県が認める事業費に対し、国・県から交付されるもの
その他…地方消費税交付金、地方譲与税、環境性能割交付金、地方特例交付金、利子割交付金、配当割交付金など
●歳出
※(~%)の構成比は千円単位で算出
義務的経費…赤ちゃんからお年寄りまでの福祉、借金の返済や職員の給与にかかる経費など、その支出が義務づけられているお金
投資的経費…道路や施設のように、将来に形を残すものに使うお金
▽用語の説明
総務費…税務、戸籍、選挙事務など
民生費…赤ちゃんからお年寄りまでの福祉、障がい者福祉や生活保護など
衛生費…各種健康診断や予防対策、ごみ処理など
農林水産業費…農林水産振興、ほ場整備や漁港整備など
商工費…企業誘致や商工振興、観光振興など
土木費…道路や公園、公営住宅の整備など
消防費…消防、防災、災害対策など
教育費…小中学校教育や生涯学習、スポーツ振興など
公債費…市の借入金の返済
その他…議会費、労働費、災害復旧費、予備費
●特別会計 86億円(増減率▲0.1%)
(内訳)
・国民健康保険事業特別会計78億円(増減率▲1.1%)
・後期高齢者医療特別会計8億円(増減率+10.0%)
●企業会計 29億円(増減率+3.2%)
(内訳)
・水道事業会計19億円(増減率▲0.3%)
・下水道事業会計10億円(増減率+10.6%)
▽用語の説明
特別会計…特定の事業を行うために特定の収入をその支出に充てるため、経理を独立して設ける会計
企業会計…水道・下水道事業から得られる収入で浄水や汚水処理などの費用を賄う独立採算制の会計
■令和6年度主な事業
▽田舎暮らし推進事業…5,273万円
移住促進、お試し住宅、空き家活用などによる移住施策を行う
▽創業促進・経営力強化支援事業…2,560万円
市内事業所の新設や改修、雇用拡充の取り組みなどへの支援を行う
▽中小企業等支援事業…7,840万円
雇用奨励金などを交付し、誘致企業や地場企業の業務拡大を支援する
▽そうめんPR事業…4,450万円
島原手延そうめんの認知度向上とブランド化に取り組む
▽新規就農者就農支援事業…1,150万円
新規就農者やUターンによる親元就農者に対する助成を行う
▽トレーニングファーム事業…1,059万円
農業研修を実施し、果樹農業後継者の確保を図る
▽産地プロデュース・ブランド化事業…973万円
果樹産地としてのブランド化を図るため、PR事業などを実施する
▽こども医療支援事業…5,201万円
小学生から高校生の子どもにかかる医療費の一部を助成する
▽ひとり親家庭等医療費支援事業…1,604万円
ひとり親家庭等にかかる医療費の一部を助成する
▽妊産婦医療費助成金…706万円
妊産婦が必要な医療経費を助成し、経済的負担を軽減する
▽公共交通再編事業…3,338万円
公共交通空白地域における、市民の生活エリア内移動手段を確保する
▽DX推進事業…3,676万円
行政手続きのデジタル化や行政運営の効率化などを図る
▽市道改良事業…9億90万円
利便性や安全性向上のための市道改良工事を行う
▽自転車歩行者専用道路整備事業…12億431万円
島鉄跡地を自転車歩行者専用道路として整備する
▽防災行政無線整備事業…6億5,978万円
防災および行政情報の確実な伝達のため無線機器や拡声子局の更新を行う
▽世界遺産センター整備事業…4億3,786万円
整備にかかる造成工事、建築工事、展示工事などを行う
問合せ:財政課(西有家庁舎)
【電話】73-6625
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