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壱岐市の介護福祉最前線 ~壱岐のケアニンネットワークの活動と役割~(1)

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長崎県壱岐市

11月11日は「介護の日」です。この日は、介護についての理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者、そしてその家族を支援するとともに、利用者や家族、介護従事者を取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進することを目的として制定されています。「介護の日」を迎えるにあたり、市の介護福祉の現状と未来についてお届けします。

■長崎県事業・壱岐圏域介護人材育成確保対策地域連絡協議会(愛称:壱岐のケアニンネットワーク)とは?
介護人材の育成確保に積極的に取り組む介護事業所や関係団体・機関がネットワークを構築し、情報や課題の共有、問題解決にむけた対応策の検討、地域における研修・相談の体制づくりなどをしています。

○“ケアニン”とは?
介護、看護、医療、リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いているすべての人を指す造語です。

■壱岐市の高齢者を取り巻く現状
・令和5年9月末時点で、壱岐市の高齢化率(65歳以上の高齢者)は4割ほどです。
・若い世代の多くが進学や就職などで「島外」に流失しています。
・高齢化や慢性的な人材不足に悩む介護現場が多くあります。

■「福祉のしごと基礎講座」とは?
市内の小・中学校・高校の児童生徒らを対象に、介護・福祉の概要や仕事の魅力を伝える活動です。
勝本小の4年生向けに、基礎講座が行われました。授業は介護クイズからスタートしました。「高齢者は何歳から?」「市内で最高齢者は何歳だと思う?」などが出題され、祖父母の年齢やテレビのニュースなどを連想し、クイズに答えます。
次に、介護老人保健施設光風の草野仁(くさのひとし)さんが、介護や福祉についての考え方について話しました。「自分でできないことをサポートすることが介護福祉」と説明し、「困っている友達に声をかける、重いものを持つのを手伝うことも介護だよ」と伝えました。
特別養護老人ホーム光の苑の西口優作(にしぐちゆうさく)さんが、仕事の特徴や魅力を説明しました。
介護職は、年齢や性別に関係なく仕事ができる職業だと話し、「光の苑では75歳の人も働いている」といいました。また、やりがいは感謝の言葉をたくさんもらえることだと説明し、「介護中に『あなたがいてくれてよかった』『あなたの顔を見たら安心できる』と言葉をかけてもらえる」と話しました。
後は、2つの体験をします。
1つ目はとろみ体験です。
高齢者になると飲み込む力が弱くなるため、飲み物にとろみをつけて提供しています。とろみをつけたお茶、サイダー、牛乳を試飲し、「スプーンで飲むのかな」と想像をしていました。
2つ目は、車いすを福祉車両に乗せる体験です。
車いすに乗る役と補助役に分かれて体験します。補助役は、「押しますよ」「大丈夫ですか」と声をかけて、とアドバイスしました。
「おじいちゃんがホームに通っているので、こんなことをしていると分かった」と言いました。

授業後、「介護に興味を持った」と答えた児童は約半分にのぼりました。こうした活動を筆頭に、壱岐の介護の未来に向けて、様々な取り組みを行っていきます。

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