2月22日に開かれた市議会3月定例会で園田市長は今年度の市政運営の方針を示す「施政方針」を発表しました。
去る10月29日、市民の皆さまから、3期目となる市政の重責を託されることとなりました。平成27年の市長就任以来、「県下で唯一人口増加を続けている大村市だからこそ、我々が長崎県のトップランナーである。」という気概を持って「オールおおむら」のまちづくりを推進してまいりました。
また、令和5年度は「始まりの年」と考え、10年、20年先の大村市をイメージしながらさまざまな施策を実施してまいりました。
◆いよいよ人口10万人 「さらに前進する年」に
令和6年度は、新編される第3水陸機動連隊の配備などにより、いよいよ人口10万人に到達する見込みです。また、本市独自のポータルアプリ「おむすび。」や市内加盟店などで使用でき、地域経済の活性化に寄与する地域通貨「ゆでぴ」の運用開始、新大村駅前の整備促進や野岳湖公園周辺の開発、新庁舎の実施設計への着手など、令和5年度から「さらに前進する年」になると考えております。
令和6年度も、市議会ならびに市民の皆さまのご理解とご協力を賜りながら、市民の皆さまのしあわせと本市のさらなる発展に結び付く施策を推進してまいります。
・施政方針の全文はこちら(市HP)
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◆1 人を育むまち
◇子育て支援体制の充実
地域との一体的な子育て支援体制を充実させるため、こども未来部を3課体制とし、新たにこども支援課を設置します。また、地域で援助を受けたい人と援助を行いたい人をつなぐファミリー・サポート・センター事業を開始します。
◇ポータルアプリで子育て支援
ポータルアプリ「おむすび。」で、子育てに必要な情報の通知や各種相談・イベントの予約、母子健康手帳の機能などを備えた子育て支援サービスを開始します。
◇保護者の経済的負担軽減
保育料の引き下げを行います。また、第2子目の保育料については、引き続き無料化を実施します。
◇障がい児の保育体制の充実
教育・保育施設における障がい児の受け入れを促進するため、保育士等の人件費の補助について、補助基準額を引き上げます。
◇教育・保育施設の業務負担軽減
認可を受けている教育・保育施設の給付費に関する事務手続きについて、申請から精算まで一括して管理できる給付管理システムを導入します。
◇産後ケア事業の充実
産後の育児不安が大きい人が、助産師等が育児のサポートを行う産後ケア事業を利用できるように、提供体制の充実と利用者負担の軽減を図ります。
◇教育環境の整備
「自信をもたせる学習評価の実施」「ジェンダーレスを目指した中学校統一型制服の導入」「同水準の教育を受けるための学校規模の適正化」の3つのプロジェクトを柱とした、ミライへつなぐ学校教育プロジェクトを引き続き推進します。
◇給食の食材費高騰分を市が負担
教育・保育施設と小・中学校における給食費の食材費高騰分を市が負担することで、保護者の負担を変えずに安全・安心でおいしい給食を提供します。
◇部活動の地域移行
中学校の休日における部活動の地域移行について、令和8年度からの完全実施に向けて、計画的・段階的に環境整備を行います。
◇学校施設長寿命化計画
福重小学校の校舎と西大村中学校の体育館の建て替え、放虎原小学校の校舎の長寿命化改修工事を実施します。また、三城小学校の校舎の改築工事、旭が丘小学校の校舎と体育館の長寿命化改良工事、玖島中学校の校舎の大規模改造工事に向けた仮設校舎の建設に着手します。
◇不審者侵入防止対策
市内の全小中学校に、防犯カメラを計画的に設置します。
◇大学・学部等、高等教育機関の誘致
本市の教育力の向上や若者人口の増加・地域の活性化・人材育成などのため、引き続き誘致に取り組みます。
◇ミライon
さらなる図書館機能の強化を図ります。
◇歴史資料館
ホームページのリニューアルを行い、所蔵する歴史資料のさらなる情報発信と利用者の活用促進を図ります。
◇伝統文化の保存継承
ユネスコ無形文化遺産の沖田踊・黒丸踊、国の重要無形民俗文化財である「大村の郡三踊(寿古踊・沖田踊・黒丸踊)」の保存継承のため、各保存会の皆さまと協力し、国や県と連携して支援に取り組みます。
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