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自治体の皆さまへ

特集 9/20~9/26 動物愛護週間「考えよう、命の重み」

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長崎県大村市

◆「地域猫活動」でつなげる命
市内にはたくさんの野良猫がいます。皆さんは、「庭に糞や尿をされている」「無責任な餌やりさんがいる」「次々と子猫が増える」など、野良猫の問題に困っていませんか。また、県内の保健所などに収容される動物の多くは、野良猫が産んだ生後間もない子猫たちです。
「地域猫活動」とは、これらの問題を地域の環境問題と捉え、地域住民が主体となって一定のルールのもと活動し、不幸な猫を減らす仕組みのことです。
野良猫は過酷な環境のなか、毎日を懸命に生きています。ただ排除するのではなく、人と猫が共生できる社会を目指して、一歩を踏み出してみませんか。県央保健所では、地域猫活動への助言を行っています。お気軽にご相談ください(【電話】26・3305)。

・POINT 01 不妊・去勢手術で子猫が生まれるのを防ぐ
・POINT 02 餌やりやトイレの場所を地域でルール化
・POINT 03 その猫が命を全うするまで見届ける

ボランティア団体「(一社)大村純忠まちねこ隊」の地域猫活動の様子を取材しました。
動画(YouTube)もCheck!(本紙QRコードよりご覧ください)

◆人と猫、どちらも穏やかに暮らせるように
◇大村純忠まちねこ隊 代表 山石みほ子氏
地域猫活動は「人と猫との共生」を目指すための取り組みです。一代限りの命として地域で協力して見守り、数年かけて猫を減らすことは、繁殖期のさかりの鳴き声や、庭や畑の糞尿被害などで困っている人ほどメリットが大きく、「住みよい地域」をつくる環境対策といえます。
野良猫は、もともとは人によって生み出されたもので、大切な命です。私たち人の都合で、排除や虐待をする、そして殺処分するのではなく、地域の環境問題だと理解し、地域住民で活動を進めていくことが、解決には欠かせません。
地域猫活動は、子どもたちにとっても「命を大切にする心」を育む、やさしいまちづくりや社会福祉活動と考えます。そして、環境保全と猫の殺処分を減らすことにもつながっています。

◆「おおむらわんにゃん募金」にご協力お願いします
野良猫対策や動物愛護推進のために活用します。
設置場所:市役所案内・各出張所窓口
令和5年度の募金額…3万1,135円
全額を「野良猫不妊・去勢手術費用助成金」に使わせていただきました。ご協力ありがとうございました。

◆ペットを飼いたいと思っている(飼っている)人へ
ペットショップなどで見かけるかわいい犬や猫。思わず「かわいい!」と飼いたくなってしまいますよね。でも、ちょっと待ってください。犬や猫は生き物で、命です。飼うとなれば、いたずらだってするし、けがや病気のほか、シニア期に入れば介護も必要になってくるでしょう。生き物である限り、「かわいい」だけではない現実があります。
あなたは、ペットがその命を終える最期まで、責任を負う覚悟がありますか。なければ、「飼わない」選択が正しいといえます。しかし飼うと決めたなら、そのペットの病歴や飼い方などを学び、しっかり準備を行いましょう。
また、ペットを迎える選択肢として、自治体などからの譲渡も検討をお願いします。あなたの行動で、救える命があるかもしません。

◆ルールを守って適切な飼育を
ペットを迎えたら、健康管理に注意し、ルールやマナーを守って、適切に飼いましょう。
・犬や猫などは室内で飼い、外出時には、迷子にならないように、必ずリードやケージを使いましょう。
・迷子になった時のため、マイクロチップの装着や飼い主の氏名・住所が分かるものを身に着けさせましょう。
・適切に飼うことのできる数を保つことは飼い主の責任です。繁殖予定がなければ、不妊・去勢手術を行い、むやみな繁殖を抑えましょう。手術を行うことで、大切なペットの病気を予防することもできます。

◇犬・猫のマイクロチップ登録
ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫は、販売前に個体識別のためのマイクロチップを装着し、指定登録機関へ情報を登録することが、法律で義務付けられています。
飼い主になる際には、飼い主自身の情報への変更登録の手続きが必要です。

◇犬を飼っている人へ
飼い犬の登録・狂犬病の予防接種・鑑札の装着は、法律で義務付けられています。市で迷い犬を保護した場合は、装着された鑑札を確認し、飼い主に連絡します。愛犬のためにも必ず登録を行い、鑑札を装着させましょう。
また、散歩の際には糞を持ち帰る、尿を水で流すなど、ルールやマナーを守るようにしましょう。

◇虐待や遺棄は犯罪です
愛護動物を虐待したり遺棄することは絶対にやめてください。違反者は、懲役や罰金が科されます。

◆災害に備えましょう
日頃から災害時に備えて、ペットの避難用品を準備し、しつけをしておきましょう。ペット同行避難所ではケージで過ごすことになるので、ケージに馴らしておきましょう。

問合せ:環境保全課
【電話】内線149

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