■地域で支える仕組みづくり、サポーター養成講座
現在、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を市内全域で養成しています。平成20年から現在まで、2,981人がサポーターとなりました。(令和5年10月20日現在)
◇10月11日には、豊玉高校で養成講座が行われました
受講した高校生の感想:
・認知症という病気について改めて知ることができ、認知症の方の心情について学ぶことができました。これから、認知症の方への接し方に工夫をしていき、もし自分や周りの人が認知症になった時には、しっかり向き合いたいです。
・認知症の方が、どれだけ不安な思いを抱えているのか知ることができました。私も、優しく寄り添える1人でありたいと思います。本当に貴重な時間でした。
・今まで、高齢者の方との接し方があまり分かっていなかったけれど、今日の学習で学ぶことができてよかったです。
◇講座の経験を活かして、地域に根差したサービスに取り組んでいます
市内各地にある郵便局では、数年前から市内で勤務する全社員が、認知症サポーターとなるべく講座を受講しています。
市内で最も多くの接客窓口を持つ郵便局には、多くの高齢者も訪れることから、社会活動の一環として講座を受講しました。鶏知郵便局の浅野英明局長は「講座で認知症の特徴などを学ぶことで、お客様への対応の仕方を工夫する方法を見つける気づきが生まれ、より細やかなサービスが提供できています」と話します。認知症になっても住みなれた地域で暮らすことができる町づくりにつながります。
◇ご存じですか?「チームオレンジ」
チームオレンジは、認知症サポーターがチームを組み、認知症の人や家族に対する生活面の早期からの支援などを行う取り組みです。養成講座を受講した人は、サポーターの証であるオレンジの腕輪を身に着けています。(表紙写真)サポーターはその知識を活かしながら、それぞれの仕事や役割の中で活動を行います。共に地域で生活する認知症の人もメンバーとして参加します。対馬で生活するすべての人たちが、それぞれの立場で支えあいながら生活する地域づくりを始めていきましょう。
■認知症に関する相談は、各エリアの地域包括支援センターまで
・南部サブセンター…厳原町国分1441【電話】0920-53-6111
・長寿介護課…豊玉町仁位380【電話】0920-58-1118
・北部サブセンター…上県町佐須奈甲567-3【電話】0920-84-2313
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