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輝く島原人 THE SCENE Vol.82 島原に生きる

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長崎県島原市

「人生の達人」
北島真美子(きたじままみこ)さん(68)
昭和31年、平戸市田平町に生まれる。高校卒業後、県立女子短期大学(現:長崎シーボルト大学)体育科に進学。短大の授業でダンスと出会い、その奥深さに感銘を受ける。結婚を機に夫の故郷である島原へ。
平成20年に市保健センターが実施する高齢者向けの転倒予防教室事業の指導員として推薦され、普及活動に長年尽力。現在は市内3地区(白山、霊丘、安中)の公民館での自主活動サークルを中心に各地区公民館主催の高齢者学級、ふれあいサロンなどで健康体操の講師として活躍している。有明町東小路在住。

■健康の大切伝えたい。
「小学生の頃は、片道約3キロを歩いて学校に通っていました。野原を走ったり跳んだり木登りをしたり。おかげで足腰が強くなり、中学から短大までは陸上部に所属していました。短大の授業で学んだダンスの素晴らしさに感銘を受け、そして色々な方とのご縁が現在の私の活動に繋がっていると思います。」と、語るのは高齢者の健康体操教室の指導者として活躍する北島真美子さんです。短大卒業後、松浦市スポーツセンターに勤務し、軽スポーツやレクリエーションなどの指導に携わり、様々な年代の方への運動指導を通じて社会体育への興味を持つように。結婚を機にご主人の故郷である島原へ移り、運動の指導からは離れていましたが、子育てをしながらウォーキングはずっと続けていたそうです。
「平成20年に市保健センターで高齢者の寝たきりとしてお手伝いすることになったんです。事業推進のために県から派遣されていた保健師さんは私と同じ田平町出身の方でご縁を感じました。いつまでも自分の足で健康に生活を送れるような介護予防の取り組み賛同し引き受けることにしました。」と、振り返ります。

▽笑顔で楽しく介護予防
現在は市内三地区で行われている自主活動サークルを中心に、各地区の高齢者学級やふれあいサロンなどで楽しく指導を行っている北島さん。「最初は町内会や自治会などを回っての地道な普及活動でしたが、一年後には白山地区に最初の自主活動サークルが結成され、霊丘、安中地区にも広がっていきました。一時間の指導ですが、総合的な内容にするために、嚥下(えんげ)(食べ物を飲み込む)機能が低下しないようみんなで掛け声を出したり歌をうたったり、脳を活性化する手指の運動や筋力を維持するためのスクワット、柔軟性を高めるストレッチなど、いろいろな運動を取り入れ、音楽を流しながら楽しんで体を動かすことを心掛けています。そして、高齢者を対象としているので何よりもけがをしないように体操では必ず椅子を使い、無理なプログラムは組まないようにしています。体操教室に行ってけがしてきたでは困りますもんね。楽しく体を動かしておしゃべりをして笑顔で帰ってもらえたらそれが一番です。」と、語ります。
「皆さんと繋がりができたことはとてもうれしいことですし、私も元気をいただいています。どれだけの笑顔が見ることができたかが自身への評価だと思っています。毎日一万歩を目標にウォーキングをしていますが、私自身が健康を維持しながら少しでも長く皆さんに健康の大切さを伝えていきたいです。」と、介護予防への思いを語っていただきました。

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