■町民1人あたりの予算額…115万3,143円
※人口…17,099人(令和6年1月末現在)
▽歳入の状況
自主財源:自主的に調達できる財源(28.6億円)
依存財源:国または県からの交付金や金融機関からの借入金等(168.6億円)
▽歳出(性質別)の状況
義務的経費:支出することが制度的に義務づけられている経費(61.8億円)
任意的経費:町が任意に支出できる経費(135.4億円)
■まちづくりの基盤となる三本柱の推進「しごとを創る」・「ひとを育てる」・「まちを守る」
新上五島町の令和6年度の一般会計当初予算総額は197億1,759万1千円で、前年度より17億4,878万3千円(9.7%)の増で、まちづくりの基盤となる「しごとを創る(産業・雇用)」、「ひとを育てる(教育・文化)」、「まちを守る(生活・環境)」の三本柱を政策の基本とした予算となっています。また、コロナ禍の3年間を乗り越え、改善しつつある地域経済の更なる向上を目指すとともに、引き続き、足元の物価高騰に対応していきます。主な事業としては、子育て世代が安心して住み続けられるよう、子育て環境の充実を目指し、「こども未来交流センター」の整備や、「安全・安心」の給食の提供と運営の効率化を図るため、町内全域の学校給食数を提供できる「新上五島学校給食センター」の建設などに着手します。
さらに、近年発生している台風、豪雨災害などの災害に強いまちづくりを推進するため、国土強靭化地域計画に基づき、今年度も引き続き、インフラ整備に取り組んでいきます。
歳入予算は、地方交付税や国・県からの補助金などの依存財源に頼らざるを得ない脆弱な財政基盤ではありますが、財政運営の適正化を念頭に置きながら、各種施策に取り組んでいきます。
■地方債(借金)の残高
令和6年度末の地方債残高は、約230億円となる見込みで、借入金の返済費用となる公債費は歳出予算全体の8.9%を占めており厳しい財政状況ではありますが、継続的な繰上償還を実施するなど将来を見据えた財政運営に努めていきます。なお、これまでの継続的な繰上償還により、地方債残高の約95%は普通交付税で措置される見込みです。
■基金(貯金)の残高
令和6年度末の基金残高は、約115億円となる見込みで、人口減少等による今後更なる町税等の自主財源の減少、交付税の縮減等を見据え、また、近年頻発する自然災害や感染症対策に備えるため、不要な取り崩しは行わないよう財政運営に努めていきます。
■各会計の予算
特別会計とは、特定の収入をもって特定の支出に充てるため、一般会計と区別して経理する必要がある場合に設けられる会計をいいます。また、水道事業会計は地方公営企業法によって定められた特別な会計方法である公営企業会計を採用しています。
(単位/千円)
※1 水道事業会計の予算額は、収益的支出と資本的支出を合算した額を計上。
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