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こんにちは歯科医師です

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長崎県波佐見町

◆“咬み合せ”って何ぞや(3)

今回は“咬み合せ”の基本的な考え方を解説していきましょう。
日常生活において調理の際食べ物を「切る」時は、平らなまな板の上にのせ、包丁を用います。食べ物を「潰す」時も、まな板と包丁の側面を用います。つまり、“動かない(固定された)”まな板の上で、“動かす(作用する)”道具を使って、切ったり潰したりするわけです。これは、お口の中で食べ物を咀嚼するのと同じであると言えます。
人は食べる時、必ず下顎を上下左右前後に動かして咀嚼します。上顎がまな板で下顎が包丁という役割になります。舌はその時に、まな板の上(上下の歯が接触する面)に食べ物をのせる役目をします。
仮にまな板が凸凹だったとしたら、食べ物をうまく切ったり潰したりできないですよね。ということは、上顎の歯並び面(図:咬合平面)が凸凹だとうまく咀嚼できないのです。さらに、瞳孔線(図)に対して咬合平面が平行であるのが望ましく、線が傾いていると咀嚼しようとする食べ物が片側に寄ってしまいバランスが取れません。
この事より、上顎の歯並び面が平面であること、それを正面から見て瞳孔線に平行(地面に平行)であることが、咬み合わせの基本であるとご理解ください。
次の回では、下顎の動きいわゆる下顎運動をご説明いたします。
※図は本紙をご覧ください。

大村東彼歯科医師会波佐見班 山辺成志

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