◆「あなたはストレスを抱え込んでいませんか?」
鈴木病院 鈴木 治徳
◇現在の社会では多数の人がストレスを抱えています
社会が成熟していくとストレスは多岐にわたり、これは避けては通れない事です。
自覚症状がない場合でも実は大きなストレスを抱えているというケースもあります。ストレスは目に見えない分、厄介な問題でもあると言えます。
◇過剰なストレスは心身にさまざまな不調をもたらします
ストレスとひと口にいっても全てが良くないわけではありません。適度なストレスはそれを乗り越えた時に達成感をもたらしてくれます。また、自信を持つ事や成長する糧になる事もあります。しかし、過剰なストレスは心身に様々な不調をもたらす事がわかっています。体に現れる不調として頭痛や肩こり、下痢などのほか、胃・十二指腸潰瘍や円形脱毛症等を引き起こす事もあります。心に現れる症状として不安やイライラ、気分の落ち込み、不眠等があり、重症化するとうつ病等深刻な心の病につながる事もあります。さらに、ストレスは飲酒量や喫煙本数の増加、過食等、行動面に現れる事もあり、このような生活習慣の乱れが生活習慣病の発症や悪化につながる事もあります。また、ストレス自体が高血圧や糖尿病のリスクを高める等生活習慣病の危険因子としても知られています。
◇ストレスと上手に付き合いましょう
・ストレスへの抵抗力をつけましょう
こうしたストレスから来る不調を防ぐにはストレスに対する抵抗力を持つ事が重要です。ストレスへの抵抗力は、体調の変化によって左右されます。体調管理がきちんとされているかどうかも、ストレスへの抵抗力をつけるうえでは大切な要素です。十分な睡眠と休養、バランスのとれた食事、適度な運動等規則正しい生活を心がけましょう。ストレスと上手に付き合うためには自分なりのストレス解消法を持っている事が大切です。
・自分に合った方法でストレスを解消しましょうストレスを解消する方法は、人それぞれです。大事なことは楽しいと感じているかどうかです。ストレス解消法の見つけ方は、ストレス解消を目的として探すというよりも、興味のあること、やってみたいことに挑戦して、結果としてストレスが解消されていた。というのが理想です。日々、心を解放して心身ともにリラックスしてみましょう。
ストレスからくる不調が続く場合は、専門医に相談しましょう。
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