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自治体の皆さまへ

明日の平和を考える 未来への伝言(2)

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長崎県西海市

■中学生の平和学習 私たちの暮らしと世界平和
▽西彼中学校
●平和学習の内容
7月9日(火)に西彼農村環境改善センターで、被爆体験講話を開催しました。語り部の市丸彪(いちまるたけし)さんからは、原子爆弾が投下された日の家族の生活の様子や被爆時の悲惨な状況をスライドを用いながら伝えていただきました。生徒は、市丸さんの話を聞きながら、改めて平和の尊さを実感することができました。なお、今回の講話は、8月9日(金)の平和集会の事前学習の一環としての取組でもあり、今回の講話の感想を平和集会で発表する予定としています。
●生徒の平和学習の感想
〇3年生
私はこのお話を聞いて、表面の皮などは火傷して水も飲めないくらいドロドロになって亡くなったという内容がとても印象に残りました。自分がその場にいたり、実際に火傷した人の立場だったりしたらと考えました。この経験は、本当に貴重だと思うので大切にできたら良いと思いました。市丸さんがお話していたように戦争は人が苦しんだり傷ついたりするだけだと思うので平和になるように自分たちも何かできることをしていきたいです。
〇3年生
小学2年生のときの事をあんなに鮮明に覚えていることが、戦争の恐ろしさを表していると思います。光があたった面だけが火傷をするというのを聞いて鳥肌がたちました。市丸さんの自宅が爆心地にすごく近くて、市丸さん自身は塩を取りに行っていて亡くならなかったことが不幸中の幸いだと思います。それでも、家族が亡くなり、うじ虫が体にわき水を求めながら亡くなっていく人を見るというのは、地獄以上のものだったと思いました。長崎県民として、この事を今後も伝えていくべきだと思いました。

▽大崎中学校
●平和学習の内容
1年生は、7月に原爆資料館や周辺の被爆遺構巡りをしたことをもとに学習を行い、2年生は、戦時中の生活について学習しました。また、戦争を経験した西海市内在住の方へのインタビューをしました。3年生は、SDGsの17項目をもとに、個人で課題を設定し、調べ学習を行いました。
全校の取組として、講師を迎えて、次世代平和人材育成事業ワークショップを実施しました。8月9日(金)は、大島文化ホールで、大崎高校と合同で平和集会を実施します。中学校の平和人権実行委員と高校生徒会が作成した平和宣言、各学年の平和学習の発表を行います。
●生徒の平和学習の感想
〇1年生
班の人とワークショップで、SDGs×核兵器を合わせると、どんな被害があるのか考えることができました。核兵器の恐ろしさ、SDGsの大切さを知って、今自分にできることは、いろんな人に、核兵器の恐ろしさや、平和学習で教わったことを伝えていこうと思います。
〇2年生
年々、被爆された方が減っていき、お話を聞くことも貴重になっている今、私たちは原爆の恐ろしさを発信する側にならないといけないと思います。私はまだそんなことができるわけではないけど、普段の平和学習への姿勢から真剣に積極的に取り組み、変えていきたいと思います。

▽大瀬戸中学校
●平和学習の内容
7月16日、17日の2日間、平和学習を行いました。まず被爆体験講話として、市丸彪さんに被爆体験を語っていただくことで、被爆当時の人々の思い等を改めて考えました。その後、座学、ワークショップを行い、長崎に生きる私たちが自分事として真剣に考え、一人ひとりが大切にされる「平和」な世界をつくっていかなければならないとの思いを強くしました。
●生徒の平和学習の感想
〇3年生
被爆者の方のお話は、頭の中に映像が流れるように現実的で残酷だった。しかし、決して目を背けてはいけないと感じた。
〇1年生
戦後79年が経ち、被爆者が高齢化していく中で、被爆体験を直接聞くことができる最後の世代かもしれないと聞いて、私たちはとても重要な立場にいると感じた。後世に伝えていきたい。
〇3年生
核兵器を「作る」時から自然や生活に影響があり、SDGsと結びつけるとさらにたくさんの影響があることがわかった。毎日意識して生活していきたい。
〇2年生
座学を通して、被爆前、被爆直後、被爆後のことを考えると戦争がとても身近なものに感じられた。今、そしてこれから自分に何ができるか考えるようになった。

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