「私は多良見のマーテンです
9月から地域おこし協力隊として諫早にやってきました
諫早がどんなまちか知りたいでーす」
「私たちに説明させてください!」
「おお!あなたたちは誰⁉」
「私たちは諫早の「財政状況伝え隊」オレンジとレモン
まちのことを知るならまずはお財布事情から!
ということで市の財政状況をお知らせしますね!」
「おお~なんだか強引ですねでも興味あるかも」
「それではまず令和4年度決算状況をご覧ください」
「まず、決算とは市に1年間に入ってきたお金⦅歳入⦆と使ったお金⦅歳出⦆の合計を表したものです」
上の表のとおり令和4年度の一般会計は歳入が743億円歳出が724億円となっています」
「また、特別会計は歳入が315億円歳出が304億円となっています」
〔特別会計決算〕
※端数処理のため、合計が合わないことがあります。
〔企業会計決算〕
企業会計とは、独立採算(その収入でその支出を賄う)事業
・収益的収入…水道料金、使用料など
・資本的収入…企業債、補助金など
・収益的支出…維持管理費など
・資本的支出…工事費、企業債償還金など
「数字が大きすぎてピンときません
分かりやすく説明してくださ~い」
「そうくると思っていました
では、これでどうでしょう」
市の令和4年度一般会計決算額の内容を月収30万円(年収360万円)の家計に例えてみます。
◇収入
給料など(市税、地方交付税、財産収入、使用料、手数料など)…16.0万円
親からの援助(国県支出金)…9.2万円
前月の残金(繰越金)…0.9万円
貯金の取り崩し(繰入金)…2.0万円
その他(寄付金)…0.5万円
ローンの借り入れ(市債)…1.4万円
合計…30万円
◇支出
食費(人件費)※1…3.1万円
医療費・教育費など(扶助費)※2…8.0万円
ローンの返済(公債費)※3…2.8万円
光熱費、通信費(物件費)※4…3.3万円
家や家財、車の買替・修繕費(維持補修費、普通建設事業費など)※5…3.0万円
貯金や投資(積立金、投資・出資金、貸付金)…2.8万円
子どもへの仕送り(繰出金、補助費等)※6、※7…6.1万円
合計…29.1万円
※1 人件費…市職員の給与や手当などを支払うための経費
※2 扶助費…社会保障制度の一環として、生活困窮者や障害者、高齢者、児童などに対して行っているさまざまな支援に要する経費
※3 公債費…国や金融機関から借りたお金の返済にかかる経費
※4 物件費…電気料金や消耗品の購入費、委託料など
※5 維持補修費、普通建設事業費…道路や公園、学校など公共施設の建設や改修などにかかる経費
※6 繰出金…特別会計の歳入を補うための経費
※7 補助費等…各種団体に対する補助にかかる経費
「なるほど~家計に例えてくれたら分かりやすいですね
こうやって見ると医療費など⦅扶助費⦆に結構なお金がかかっているんですね」
「そうなんです
少子高齢化などで全国的な傾向ですが特に、高齢者や福祉子育てに対するサービスにかかる経費は年々増え続けています」
「そして、下は令和4年度に行った主な事業の紹介です。」
◆令和4年度に行った主な事業(一般会計)
○小中学生福祉医療費の現物給付化
医療機関を受診した際のお支払いが、1日800円、月上限1,600円で済むようになりました。
決算額:1億4,412万円
○いさはや地域振興商品券事業
プレミアム付き商品券の販売と、住民税非課税世帯への商品券の配布を行いました。
決算額:6億6,145万円
○道の駅整備事業
国道251号沿いで計画している道の駅を整備するため、基本設計などを行いました。
決算額:8,242万円
○都市公園長寿命化対策事業
都市公園が長く使われるように、遊具などを更新しました。
決算額:9,922万円
○学校給食費支援事業
物価高騰に伴う小中学校などの給食費の値上げを抑制しました。
決算額:2,364万円
○地域おこし支援事業
地域おこし協力隊を増員し、本市の魅力発信や移住定住の促進を図りました。
決算額:1,268万円
○南諫早産業団地整備事業
企業誘致により雇用を増やし定住などを図るため、新たな産業団地を整備しました。
決算額:1億3,436万円
○すみよか事業
市民の日常生活を支える道路、水路、交通安全施設などの整備を行いました。
決算額:5億1,989万円
「子どもたちの病院代や給食費の負担 軽減公園遊具の修理代
身近なところにいろんなお金が使われているんですね」
「はい、特に令和4年度はポストコロナ時代を見据え子育て支援の充実や移住・定住人口拡大、地域経済の活性化に取り組みました」
「ワンダフル!私の住むまちが未来を考えてまちづくりをしていることがわかりました安心して住めそうです」
「ちょっと待って!
これから安心して暮らせるかはまちの財政が健全なのかしっかりと知っていて欲しいんです」
「なんと アツい人たちですね」
「次ページの上段をご覧ください 「基金」と「市債」の推移です」
「基金は貯金のこと
市債残高は合計でどれくらい借金が残っているのかということです」
「ふむふむ 貯金はそこそこ
借金はだんだん減っていますね」
「はい そして中段の「健全化判断比率」をご覧ください
この表が健全な財政なのかを判断する基準になるのですが
令和4年度も国の定めた基準を大幅に下回っていて
今のところまちの財政は安心できる状況となっています」
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