◆自分で考えるということ
山田眼科医院 院長
山田理香
私が神戸市立中央市民病院眼科(現神戸アイセンター)に勤務していた時、多焦点眼内レンズが世の中でとても流行しており、多種多様なレンズがどんどん開発され私も学会で発表しました。近年の多焦点眼内レンズはとても良いものが多く欧米では生活に便利な多焦点眼内レンズを選ぶ人が多いです。
一方、日本人は最新のものや手術に対しては、まずデメリットを非常に心配し、少しでもデメリットが生じる可能性があるととても不安がります。つまりnegativethinkingで完璧主義です。問題なのは考えずにただやみくもに不安がる姿勢です。それは損をします。
例えば建築でも現在は様々な素材・設計で建てられた家が誕生しています。断熱素材や災害に強い作り、新しいソーラーパネルや水素を用いた自家発電装置を持つ家など誕生しています。自身でよく調べて考え依頼した住宅は見ても本当に素晴らしいのですが、自分で考えず建築会社に丸投げして費用を抑えた住宅は大概イマイチな場合がほとんどです。床のフローリング素材もコストがあまり変わらず他に良いものがあるのに工夫をしない。
つまり私が言いたいのは生きていく上で自分で考える習慣が一番大事だということです。
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