ながさきに新たな風を吹かせる挑戦びと、“トライ人”を紹介するコーナー。
若者からベテラン、輝くみなさんの挑戦ストーリーとは!?
◆『長崎の農業の先駆者になる』挑戦
森果樹園 森純之介さん
▽トライ年表
2016年4月
・大学に入学し、アグリビジネスを学ぶ
2020年4月
・アボカド栽培を開始
・福岡県の市場に就職
2022年12月
・アボカドの初収穫
・長崎に戻ってくる
2023年7月
・香川や愛媛で勉強
2024年1月
・ブドウ栽培に挑戦
◆長崎産のアボカドを多くの人に届ける
森さんは代々続く森果樹園の長男として生まれました。小さい頃から農業を手伝い、18歳の時に家業を継ぐことを決意したそう。大学ではアグリビジネスという農業関連の経済学を勉強しました。卒業後は農作物の流通の世界を学ぶために福岡県の市場で働いて、令和4年12月に長崎へ戻ってきました。
森果樹園では主にビワやモモ、かんきつ類を栽培しています。5年ほど前、遊休農地や耕作放棄地を活用したいと考え、周辺の農家たちと農業センターに相談。そして、ビワの閑散期に収穫できるアボカドの栽培を始めたそう。しかし、初収穫を迎えた時は寒波の影響で大きな打撃を受けて悔しい思いをしたと言います。森さんはその思いをバネに、アボカド栽培の先進地である香川県や愛媛県に出向いて栽培技術などを学びました。今も収穫量の安定に向けて試行錯誤しているとのこと。
森さんのアボカドは輸入ものと比べてかなり大きく、700gを超えるものもあります。食べ方は刺身感覚で、わさびとしょうゆがオススメだそうです。「国産のアボカドはあまり流通していないので、収穫量が安定すれば販売先を拡大できる。もっとたくさんの人に長崎産のアボカドを食べてほしい」と意気込んでいました。
森さんの今後の目標は3つあります。1つ目は需要が高まると予想するブドウの栽培を成功させること。2つ目は若者が買って食べたくなる果物を栽培し、食べて感動してもらうこと。3つ目は長崎で栽培されていない果物を栽培して先駆者になること。今後の活躍がとても楽しみです。
◆「挑戦」に不可欠なものは?
▽諦めない心
天候次第で収穫量が大きく左右される農業は、常に自然との闘いだと言います。諦めずに農作物と向き合った分、良いものができるとのこと。1番うれしいのはお客さんの「おいしかった!」の一言、同時にやりがいも感じるそうです。
▽あなたの気になるトライ人募集!
市内で新たな一歩を踏み出す人、または挑戦を支える「トライ人」を募集しています。自薦・他薦は問いません。市ホームページかはがきでご応募ください。
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