■中高野遺跡(なかごうやいせき)
国見町の宮田地区基盤整備事業に伴い、令和2年~4年に発掘調査を行いました。標高約100mの場所に位置し、遺跡の東側には土黒川が流れ、晴天の日には、有明海対岸の佐賀や熊本の阿蘇山までを望むことができます。
調査では、旧石器時代の石器、縄文時代の土器、江戸時代の陶磁器が多く発見されました。また、遺跡中央辺りでは、鎌倉時代から江戸時代までの炭焼き窯跡が11基発見されました。大人1人がスッポリ入るほどの大きさで、底には真っ黒な木炭が敷き詰められていました。
炊事や畑、建物の湿度調整など、炭は古くから日本人の生活に欠かせないものです。人や環境にも配慮した、当時の人々の生活の知恵を、発掘調査から知ることができました。
問合せ:生涯学習課
【電話】0957-47-7864
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