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地域おこし協力隊だより

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長野県上松町

■葉山 修一郎 隊員

今月は私の製作したヒノキのスツール『Heera』を紹介させていただきます。
スツールの内部にダイヤモンド状の空間が存在することから『Heera』と名付けました。
ダイヤモンドの歴史は紀元前のインドから始まり、中世の旅するキャラバンによってヨーロッパにも伝わりました。
当時ヨーロッパでダイヤモンドは「インド石」と呼ばれており、『Heera』とはインドで使われるサンスクリット語でダイヤモンドを意味する言葉です。
Heeraの特徴として一般的な木製家具に比べ木の使用量が多く、炭素固定の観点からは炭素の貯蔵効果が高い点と、材料に建築材として作られたひのきの五寸角材を使用しており、一般に流通する材なので工場や建築現場で出た端材をクリエイティブ・リユース(創造的再利用)し製作している点が挙げられます。
建築現場や工場で材料を加工するにあたって端材が出てしまうのは必然。上松町役場の新庁舎建て替えに際しても同様でした。
そこで出た端材が柱に使われている5寸角のひのき材、上松町役場の柱はその5寸角材を4本束ねた合わせ柱です。
この柱のように同材を4本合わせてスツールにすれば新庁舎と呼応するように佇ませることができるのではないかと考えたのが発端で、スツールがそこに置かれることで空間に豊かさを与えられるようにダイヤモンドをモチーフとした彫刻的なスツールを作りました。
現在その試作品がKINOTOCOにあります。令和6年度はこのスツールを上松町庁舎に並べることを予定しておりますので、お楽しみに。

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