世界20か国における平日の座って過ごす時間を比較すると、日本人は平均約7時間と、20か国の中で一番長い結果※でした。座りっぱなしの時間が増えると、血流や筋肉の代謝が低下し、死亡リスクを含め、健康に害をおよぼすリスクが高まる可能性があります。
※シドニー大学などオーストラリアの研究機関が行った「世界20か国における平日の総座位時間」の調査
・1日にどのくらい座っているか意識したことはあるかピ?
・ちなみに…座っている時間が一番短いのはポルトガルの約2.5時間だピ~
※メッツ(METs:身体活動の強度)安静時を基準(1メッツ)にした場合のエネルギー消費量
・立って会話している場合のエネルギー消費量→1.8メッツ
・普通のスピードの歩行→3メッツそれぞれ安静時の1.8倍、3倍のエネルギー消費量ということ
◆身体活動・運動の不足は、日本人の死亡の3番目のリスク
日本人は運動不足が原因で年間約5万人が死亡しているといわれています。
また、座位時間が長くなるほど、以下のような弊害が生じることがわかっています。
・心臓病や2型糖尿病のリスクが高まる
・肥満度が高くなる
・寿命が短くなるなど
[出典]健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023、厚生労働省ホームページ
◆身体活動量を増やすことで期待できること
▽体重が気になる方
基礎代謝があがる
↓
安静にしていても消費エネルギーが増え、太りにくい体になる
▽内臓脂肪・腹囲が気になる方
エネルギーをたくさん消費してくれる
↓
脂肪を燃焼させ内臓脂肪を減らしてくれる
▽血糖値が気になる方
血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防につながる
↓
血液中のブドウ糖を筋肉に取り込んでくれる
◆毎日、今より10分多く身体を動かそう
自宅や職場で、座る時間を減らせば身体を動かす(身体活動量が増える)ことにつながります。30分~1時間に1回は立ち上がる、座りながら足を動かす、背伸びをするなど同じ姿勢でいる時間を減らしましょう。
身体を動かす=運動をすることだけではありません。歩く、階段を使うなどの生活活動量を少しでも多く増やすことで、健康寿命を延ばすことができるといわれています。
・+10分する簡単な方法は歩くこと
今より10分歩行時間が増えると1日の歩数が1000歩増えます
・自宅やオフィスで、椅子に座ったまま腹筋運動
・階段も利用しよう!
・ストレッチでからだをほぐしましょう
◆チリも積もれば…
体重70kgの高血圧の男性が早歩きを10分間した場合、35kcalエネルギーを消費します。1年間で12,775kcal消費しますので、脂肪組織を1年で1.9kg減らす効果があります。また、2~3か月で血圧を1.5mmHg下げる効果も期待できます。
市では、第四次上田市民健康づくり計画を策定し、全ての市民が生涯にわたり心身ともに健康に暮らせるまちを目指しています。
詳しくはホームページをご覧ください。
問合せ:健康推進課
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