■民生委員・児童委員による座談会
今回は4名の委員に、日頃の活動に対する想いを語っていただきました
・古川さん(丸子第一)上田市民生委員・児童委員協議会会長
・櫻井さん(真田)民生委員・児童委員
・新谷さん(川辺泉田)主任児童委員
・母袋さん(西部)上田市民生委員・児童委員協議会副会長
古:民生委員・児童委員になった経緯・気持ちをお聞かせいただけますか?
櫻:改選時期に、自治会の役で会計をしていました。自治会で民生委員・児童委員を探しているときに、受けてくれる方がなかなかいなかったことや、私自身、法律や社会保障を学校で学んだ時期もあったことから、「私がやります」と民生委員・児童委員を引き受けました。
新:自治会長さんが自宅に来て、お話をいただきました。正直、仕事内容を知らなくて不安でしたが、考えた末にOKしました。
母:平成23年に定年退職し、平成25年に自治会長を務めました。そのときに前任の民生委員・児童委員から交代してほしいと話があり、一緒に候補者を探しましたが、最終的に私が名前だけのつもりで引き受けました。それからもう11年です(笑)。
古:日頃の活動の様子についてお話しいただいてよろしいですか?
櫻:得意の英会話を活かし、学習支援ボランティアに登録して、小学校の外国語の授業でALT(Assistant Language Teacher)の方のサポートを週3回ほどしています。皆さん仲良くしてくれて、やりがいがあって楽しいです。
そのほかに、会議に出席したり、地域の高齢者の見回りをしています。
新:登下校の見守りと小学校での読み聞かせのボランティアをしています。
母:子どもたちの普段の様子もそこで見ています。母一人暮らしや高齢者世帯の見守りなどを十数年しています。高齢者をどんなふうに見守っていくかを考えながら活動しています。また、コミュニティスクールの一環として、西小学校と清明小学校の田植えや稲刈り、脱穀などに協力しています。
古:実際に活動してみての印象、ギャップはありますか?
櫻:もともと民生委員・児童委員に対するイメージをはっきりと持っていなかったのでギャップはありませんでしたが、住民の方々に対する責任がある仕事だなと思いました。
新:主任児童委員なので、担当地区が広く、自分の自治会だけではない未就園児・未就学児、小・中学生までなかなか目が行き届かなくて、違うやり方があるのではないかと日々感じています。
母:もともと郵便局で働いていて、お客さんと会話していたので、民生委員・児童委員という仕事もスムーズにできました。
古:ご家族のご協力などはいかがですか?
母:協力はあります。緊急の場合、家に電話がかかってくることがあるので、そういうときは妻が対応することがあります。
新:特別、緊急を要することはなかったですが、理解してくれています。
古:私自身は民生委員・児童委員とは別に、現役で仕事をしているのですが、職場の理解がとても良くて、どちらかというと民生委員・児童委員中心に仕事をさせていただいて、職場の皆さんには感謝しています。
古:民生委員・児童委員として大切にしていることは何ですか?
櫻:子どもと接するにしても高齢者と接するにしても、人権を一番尊重しないといけないと思っています。「もらったものを次の世代に渡して恩を返す」意識でやっています。
新:子どもたちの普段の様子をまず知ることです。最初はあいさつをしてくれなかった子が少し会釈してくれるようになったり、毎朝立っているとその子が成長していく姿が見えます。
母:高齢者は状況が変化しやすいので、お家の状況を的確に把握し、社会福祉協議会、福祉課、地域包括支援センターなど、どこと連携するのが一番いいのか、考えながら活動しています。
古:民生委員・児童委員のやりがいは何ですか?
櫻:子どもたちと接する機会が多い中で、次の世代のために自分ができることをすることが、とても意味があるのではないかと感じています。
母:訪問する中で、一人暮らしの方と1時間ぐらい話すときがありますが、話し相手になれてよかったなと思います。緊急事態のときには、病院に付き添うこともありますが、その人が元気になってくれれば、役に立っているかなと思います。
古:今後活動していきたいことはありますか?
櫻:子どもたちの活躍する世界が広がるよう、幅広い形でお手伝いできればなと思っています。
新:今は小学生のお子さんの見守りが中心になっているので、小さいお子さんや中学生、保護者の方など幅広い年代の方と関われるようにしたいと思っています。
母:台風など災害の関係は毎年状況が変化するので、よく自治会と意思疎通しながら連携を深めていきたいです。
皆さん、貴重なお話ありがとうございました!
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