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自治体の皆さまへ

特集 乗って残そう!バスの今とこれから​(1)

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長野県上田市

■市内路線バスが減便されます
公共交通の一翼を担う路線バス業界では、深刻な運転手不足に直面しています。路線バス運転手の労働環境を守り、運行の安全性を確保するため、バス事業者からの申し出により、令和6年4月1日から減便されることとなりました。
※減便の詳細は市ホームページから

◆どうして減便されるの?
(1)慢性的な人手不足
一般的に、路線バスの運転手は処遇面に課題があり、慢性的な運転手不足の状態にあります。
コロナ禍で落ち込んだ乗客数が完全に回復していないことや、燃料費高騰による収益面での打撃も重なり、処遇を改善して運転手を確保する余力のあるバス会社も少なくなっています。

(2)時間外勤務の上限規制
規制強化、いわゆる「2024年問題※」により、運転手不足を短期的に解決することが難しいなか、利用者の多い路線であってもダイヤ縮小や路線統合などによる「減便・廃止」が進む可能性が高くなっています。

(3)経営構造
路線バスは運行しても収益が出にくく、高速バスや貸切バスの収益で補填する経営構造になっています。しかし、生活を支える路線バスの運行に優先して運転手を充てているため、貸切バスなどに人員を割けず、受注を制限している状況です。路線バスの運行どころか、事業者の経営存続に関わる問題となっています。

◆公共交通の2つのメリット
(1)環境にやさしい
自家用車と比較して、二酸化炭素の排出量を約30%削減することができます。

・輸送量当たりの二酸化炭素の排出量(g-CO2/人km)

資料:国土交通省「2021年度運輸部門における二酸化炭素排出量」

(2)渋滞の緩和
写真は、平成20年7月に富山県高岡市JR高岡駅前で行った実験です。バスに乗ることで自家用車約50台分のスペースを削減できました。
自家用車の利用者が減少すると通勤通学時間帯の道路の交通量が減り、渋滞の緩和につながります。
※詳しくは本紙をご覧ください。

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