令和6年度当初予算が︑市議会3月定例会で可決されました。
◎表示単位未満を四捨五入しています。端数処理のため合計額は一致しないことがあります。詳細は市ホームページに掲載しています。
■一般会計 713億円(前年度比0.1%減)
令和6年度一般会計の歳入歳出予算総額は、物価高騰による経常経費が増加した一方で、令和5年度において、国の補正予算の活用により教育施設などの整備を前倒しで実施することなどから、前年度と比較して0.1%、6千万円減の712億9千万円となりました。
また、多様化、高度化する行財政需要に的確に対応するとともに、行財政改革の推進と持続可能な財政構造の確立を見据えた予算編成に努めました。
◆歳入
今後の地域経済の見通しを踏まえ、固定資産税など一部の市税において増収が見込まれるものの、国の定額減税実施の影響により、市税全体では令和5年度から2億円余減の215億円余を計上しました。また、市債は、前年度と比較して8億6千万円減の30億円余としました。
なお、地方交付税、臨時財政対策債を含めた一般財源総額については、前年度と同程度を確保できる見通しです。
※1 自主財源とは、市税、使用料など市が自主的に得られる財源
※2 依存財源とは、地方交付税、国・県支出金、市債など国や県の基準によって定められた額が交付される財源
◆歳出
令和6年度は、「第二次上田市総合計画・後期まちづくり計画」の4年目となり、目指すべき将来都市像として掲げた「ひと笑顔あふれ輝く未来につながる健(康)幸(福)都市」を前に進めるため、「SDGs(持続可能な開発目標)」達成に向けた視点も踏まえつつ、子育てや健康づくりなど、重点分野を定め、優先的に予算配分を行いました(重点分野ごとの特徴的な事業は次のページに掲載しています)。
目的別では、前年度より民生費が7億3千万円余、総務費が3億3千万円余増えた一方で、教育費は中学校改築事業を令和5年度に前倒ししたことなどにより9億5千万円余減りました。
性質別では、前年度より人件費が10億3千万円余、扶助費が3億7千万円余増えた一方で、普通建設事業費等が14億9千万円余、貸付金が2億9千万円余減りました。
◆基金現在高(見込み)…224億円
災害など不測の事態や将来の大きな事業、借入金の返済などのために、市の貯金ともいえる基金を積み立てています。また、積み立てた基金を事業実施のために有効に活用しています。
◎基金の年度末現在高見込額
◆市債現在高(見込み)…1,010億円
学校や道路などの公共施設を整備するときに、市の借金にあたる市債を活用しています。財政負担を複数の年度に分けることにより、計画的な財政運営を行うことができます。
◎市債の年度末現在高見込額
◆企業会計 196億円
企業会計とは、料金や使用料などの収入によって運営される会計です。全体では、8.0%、14億4千万余増えました。これは、公共下水道事業において、長寿命化・ストックマネジメント事業費などが増加したことが主な理由です。
なお、産婦人科病院事業は、令和5年度をもって廃止となりました。
◎令和6年度企業会計予算一覧
◆特別会計 348億円
特別会計とは、特定の事業や資金などについて、その収支を明確にするために一般会計と分けて整理する会計です。全体では、0.6%、1億9千万円余増えました。これは、後期高齢者医療事業において、被保険者の増加に伴う保険料等負担金が増額となったことが主な理由です。
◎令和6年度特別会計予算一覧
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