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特集 ペットと暮らすということ(1)

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長野県中野市 クリエイティブ・コモンズ

近年、ペットは単なる愛玩動物から「家族の一員」あるいは「人生のパートナー」として、飼い主と強い絆で結ばれるようになってきました。
飼い主はペットの命を預かっています。一緒に生活をする中で、お金や時間もかかりますし、病気などとも向き合わなけばなりません。また、一生を見届ける覚悟を持たないままペットを迎えると飼い主にとっても動物にとっても不幸な結果を招く場合もあります。
人と動物が互いに豊かな生活を送るために、ペットとの暮らし方について、改めて考えてみませんか。

■動物の「いのち」を考えよう
私たちに幸せを与えてくれたり、パートナーとして生活を共にしてくれたりするたくさんの動物たち。
この尊い命を守るために私たちができることについて考えてみましょう。

■犬・猫の保護状況
動物愛護の意識の高まりなどにより、犬猫の保護件数は年々減少傾向にあります。しかし、保護された犬猫のうち、2021年度に殺処分された犬は全国で2,739匹、猫は11,718匹といまだに多くの命が失われているのも現実です。

長野県における犬猫の殺処分数(2022年度):146匹(※中核市は除く)
長野県における犬猫の保護数(2022年度):768匹(※中核市は除く)
長野県における犬猫の譲渡数(2022年度):556匹(※中核市は除く)

■ペットを飼う前に考えよう
ペットを飼うことは、責任を持ってその一生の面倒を見ることです。ペットは私たち人間と同じように、命ある存在です。毎日食べ、排泄し、眠り、運動し、その世話は休みなく続きます。
ペットを飼うのに愛情はもちろん必要ですが、「かわいい」という気持ちだけでは生き物は飼えません。
飼う前に次のポイントについて考えてみましょう。

○もう一度、確認しましょう
・ペットを飼える住宅ですか?
・家族みんなが飼うことに賛成して協力できますか?
・ペットの寿命まで飼う覚悟がありますか?
・毎日のお世話をかかさずできますか?
・高齢となったペットの介護をする覚悟はありますか?
・ペットの飼育にかかる費用を計算しましたか?
・万が一飼えなくなった時のことを考えていますか?

■column 寿命とお金の話
ペットの飼育には毎日の食費、病気やケガの治療、病気予防のためのワクチン接種などの医療費、不妊去勢手術などの費用がかかります。
また動物を迎え入れた家庭は、そのペットの命を、寿命をまっとうするまで給餌、給水、快適な生活環境、健康管理を続けなければなりません。ペットを飼いたいと思ったら、このことも十分考えてみてください。

〔犬〕
平均寿命:14.76歳
飼育にかかる平均費用:2,517,524円
〔猫〕
平均寿命:15.62歳
飼育にかかる平均費用:1,316,467円
出典:一般社団法人ペットフード協会『全国犬猫飼育実態調査』

■Interview 保健所の方にお話を伺いました
保健所では迷い犬や負傷した犬や猫の保護、犬や猫に関する苦情相談などを行っています。
犬に関しては、迷い犬の収容・保護についての連絡が多く寄せられます。犬が逃げてしまう原因はさまざまですが、室内から犬が飛び出してしまったり、犬の首輪が緩んで抜けてしまったりすることが主な原因です。万が一、飼い犬がいなくなった場合は、速やかに北信保健福祉事務所に連絡してください。
猫については、猫が庭に糞尿をして困っているといった相談や、エサを与えている野良猫が出産し、子猫が産まれて困っているといった相談が多く寄せられます。猫は他の猫との接触による感染症、交通事故、望まない繁殖、ご近所との糞尿トラブルなどを防ぐためにも、室内飼養をするように努めましょう。また、不妊・去勢手術を実施し、身元が分かるように首輪には迷子札等を付けておきましょう。
北信保健福祉事務所では収容動物の譲渡促進のために譲渡会を行っています。ぜひ、足を運んでください。

北信保健所 食品・生活衛生課
浦野絵梨(うらのえり)さん

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