■小林眞由美(こばやしまゆみ)
▽子ども・若者・高齢者がともに支え合える環境づくりについて
問:小林眞由美議員…民間での居場所の運営などの活動に対して、補助金の支援は。
答:市長…現在、社会福祉協議会で「子ども共育プロジェクト」申請団体の居場所事業に対して補助金を交付している。また、「子どもの未来応援隊」に寄せられた寄附金や国の交付金を活用して子ども食堂の支援をしている。今後も居場所に関わる事業に対して必要があれば、更に支援を考えたい。
問:小林眞由美議員…子ども・若者・高齢者がともに支え合える環境・居場所づくりについて、今後の考えは。
答:市長…各地域には日常的に多世代交流の場、支え合いの場として利用されている「まちの縁側」が81か所あり、今後も伸びることを期待している。
世代を超えての居場所については、高校再編に伴う伊那北駅周辺の開発、伊那市駅から伊那北駅までのまちの活用など、現在の資本を使っての安心安全な新しいまちづくりの中で、若者が留まるまち、幅広い年代の方々が支え合い、交流することができる居場所づくりを検討していきたい。
■湯澤武(ゆざわたけし)
▽障害者就業支援の推進について
問:湯澤武議員…障害者就業支援の充実へ、各種の取組みを具体化すべき。
答:市長…一般就労、障害者枠での就労、福祉事業所の作業などへ、関係機関と連携し環境を整える。経木や麦ストロー、雑穀作り、林福連携も進めたい。デジタル活用について、策定中の障害者計画に包含し、障害者が就労の機会を得られるよう配慮していく。
▽犯罪被害者等支援条例の制定について
問:湯澤武議員…犯罪被害者等支援条例の制定の際には、弁護士による報道対応に係る代理人制度の導入を。
答:市長…被害者の心身の苦痛緩和に重要である。県弁護士協会と協議を行っていきたい。また、支援のためのイベントなどの開催も検討を進める。
▽市の物価高騰対策について
問:湯澤武議員…物価高騰対策を急ぐべき。
答:市長…国の低所得世帯への7万円支給について、1月中旬以降迅速に対応する。市独自の対策も進めていく。
■唐澤千明(からさわちあき)
▽通学路の安全管理について
問:唐澤千明議員…
(1)市内小学校のほとんどが通学路を設けているが、中学校はどのような状況か。
(2)春富中学校が行った通学路の危険箇所調査に基づくマップができ、デジタル化が進んでいる。対策の加速化について考えは。
答:
・市長…(2)デジタル化を進めるとともに、通学路の緊急点検箇所や交通事故のデータを重ねることで、情報の共有化や対策案の検討に至るプロセスの迅速化の仕組みを検討している。社会実験を通して、取組みを全市に広げる持続可能な仕組みの構築を目指したい。
・教育次長…(1)年度初めに通学方法を確認しており、春富中と長谷中の2校は通学路を指定している。他校は、各家庭から出された経路を通学路としている。
▽伊那市の観光推進について
問:唐澤千明議員…大きなイベントを開催しようとしても宿泊施設が足りない。広域での観光推進について考えを。
答:市長…三遠南信自動車道の開通を見据え、飯田市遠山やリニア長野県内駅、駒ヶ根市菅の台に、観光だけでなく就業や移住相談などの多様な機能を持たせた総合案内所の設置を計画している。今後も「伊那バレー」として、広域で連携して取り組んでいきたい。
■吉田浩之(よしだひろゆき)
▽伊那市の財政運営について
問:吉田浩之議員…人口が減少する中で、市民税の税収をどう見込んでいるか。
答:市長…生産年齢人口の推計に基づいて算出している。
問:吉田浩之議員…歳入の減少に併せ、投資規模も縮小していくべきであるが、投資規模をどう見込んでいるか。
答:市長…投資的経費に充当する一般財源を見込み、毎年度作成する実施計画で規模を定めている。
問:吉田浩之議員…税収の減と経常経費の増が見込まれる中、今後の財政状況にどのように対応していくか。
答:市長…投資的経費の総量抑制や施設の長寿命化、統廃合により経費の削減に努める。
問:吉田浩之議員…令和6年度から8年度までの建設事業費の見込みは幾らくらいか。
答:市長…6年度は58億7千万円、7年度が57億円、8年度が47億9千万円である。
問:吉田浩之議員…税収が減る中で実施計画の増加は、伊那市財政健全化プログラムと矛盾するのではないか。
答:市長…事業は施設の長寿命化も含んでおり、事業費の増全てが経常経費の増を意味するものではない。
問:吉田浩之議員…予算編成に当たり、歳出削減で重点としているのは。
答:市長…経常経費の一部にシーリングを設け、事業の先送りや事業間の調整を図り、真に必要な予算の計上に努めている。
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