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INA輝き人ファイル

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長野県伊那市

■[No.49]伊那節保存会
伊那節保存会
※個人名は、本紙またはPDF版12ページをご覧ください。
伊那節を広めるため月1回ほど練習を重ね伊那まつりや伊那節大会・ふるさと芸能祭で披露しているほか、小学校へ出向くなど子どもたちに伊那節を教える活動も行っている。

▽後世にも踊り継いで欲しい『伊那節~伊那の華~』
「伊那節の魅力は素朴なところ。飾り気のない踊りだけど、ごまかしの効かない踊りだから難しい。でも好きですね」。伊那節保存会踊り手の秋山勝子さんはいいます。
伊那節は、江戸時代に権兵衛峠を越えて伊那と木曽を行き来するときにうたわれていた馬子唄で、古くは「おんたけ」や「おんたけ山」と呼ばれていました。現在では伊那まつりでも定番の踊りとして親しまれています。
伊那節保存会が発足したのは大正15年。割烹「海老屋」の2代目社長鈴木繫重(すずきしげじゅう)さんが中心となり、自身が若い頃、権兵衛峠を通って米を運んだ経験から、思い入れの深い伊那節を広めたいということで伊那節保存会を作りました。
伊那節保存会理事の杉田信弘さんは、伊那節保存会では伊那まつりで踊る伊那節のもととなる『伊那の華』という踊りを大切にしていると話します。「『伊那の華』は日本舞踊花柳流の2代目花柳壽輔(はなやなぎじゅすけ)さんが振り付けをした舞台用の踊り。その踊りで全国を回りました」。伊那節保存会は宴会の席のほか、全国民謡大会、大阪万国博覧会、伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)など全国各地で伊那節を披露してきました。秋山さんは一番思い出に残っている舞台について「新宿のコマ劇場が閉鎖される前に呼ばれて、勘太郎月夜唄と伊那節を踊った。廻り舞台でとても気持ちが良かった」と振り返ります。
多い時には会員が40〜50人ほどいた伊那節保存会ですが、現在は10人ほどとなり、後継者不足が課題となっています。伊那に根付いてきたこの民謡をこれからも伝えていきたいという思いから、踊りを撮影し、映像を作成しました。「『伊那の華』の踊りを後世にも残したいというのが、伊那節保存会みんなの気持ち。一緒に踊ってくれる人が出てきてくれたら嬉しい」と杉田さん。
市公式YouTubeチャンネルでは、伊那節保存会の皆さんが踊る「伊那節〜伊那の華〜」の動画を公開しています。伊那まつりで踊る伊那節とはまた違った舞台用の華やかな踊りを、ぜひご覧ください。

市公式YouTubeチャンネル「伊那節~伊那の華~」
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください。

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