■ちぎり絵クラブ
5月、伊那公民館のロビーには色鮮やかなちぎり絵の作品が並んでいました。来館した方からは「これ写真じゃないの?」「油絵かと思った」などの感想が寄せられました。
この作品を展示した「ちぎり絵クラブ」は、昨年度から毎月1回、第2木曜日に伊那公民館で活動しているクラブです。
ちぎり絵とは、色のついた和紙をちぎり、重ねて、貼り合わせていくものです。今は、身近な風景や動物をイメージしながら制作しています。複数の和紙を重ねて作っていくため、水彩画や油絵とは違った立体感を生み出すことができます。また、和紙独特の風合いや温かさで見る人の心を和ませてくれるのも魅力の一つです。
現在、会員は5名で、小松冨士子先生の指導のもと楽しく和気あいあいと活動しています。ちぎり絵の制作には、2か月から長いもので1年かかるものもあり、1つの作品を作り上げるまでに何度も行き詰まってしまうことがあるそうです。そんなときは、会員同士でアドバイスをし合いながら、協力して制作しているそうです。会員からは「苦労しながら制作した作品が出来上がったときは、達成感と喜びでいっぱいになる」「自分の作った作品をみんなが褒めてくれるのが嬉しい」などの感想が聞かれました。同じ風景でも作る人によって色合いが変わるため、互いの作品を見せ合いながら、違いを見つけるのも楽しみの一つだそうです。
「ちぎり絵クラブ」の作品は今年度の伊那公民館文化祭にも展示される予定です。初心者から経験者まで、ちぎり絵に興味のある方は、ぜひ伊那公民館までお問い合わせください。
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