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公民館報いな-地域のアンテナ[長谷地区]

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長野県伊那市

■長谷で発見!新種ナナセキハムシ
長谷で初めて発見され、2022年に新種として認められたナナセキハムシを紹介します。
ハムシは主に植物の葉を食べる1〜20ミリ前後の虫です。瑠璃色や透明感のある体色のものもおり、その美しさからコレクターも多いそうです。ナナセキハムシは現在伊那市長谷と安曇野市明科でのみ確認されている貴重な昆虫で、名前のナナセキは「三峯川の七石(7色の美しい石)」に由来します。教えてくれたのは、ナナセキハムシの名付け親・竹本拓矢さん。竹本さんは民間で働きながら大学で研究を続けておられます。
「よく間違えられるんですが、第一発見者ではないんです。2019年の昆虫学会に参加した際、研究者の方から大型で変わったハムシを見つけたので、詳しく調べて欲しいと声をかけてもらい、調べだしたのが始まりです。」

新種として認められるには、手続きなどがあるのでしょうか?
「日本ではハムシが現在700種類ほど見つかっており、その中のヨモギハムシの仲間であることは外見から分かったので、海外の研究者にも声をかけ、国内外の近縁種を確認していきました。『海外には分布しているけれど、国内では初確認』というケースもあるので、丹念に検証し、論文を書いて認められれば新しい種類として登録されるんです。」

ナナセキハムシの特徴を教えてください。
「大体ナナホシテントウくらいの大きさで河原に生えるカワラヨモギを食べていることが分かっています。緑銅色や、青紫色のものもいて、細かい凹凸のある鞘翅と、足先の裏に毛が無いことが特徴です。もしそれらしい虫を捕まえたら虫眼鏡でよく見てください。」

竹本さんありがとうございました。伊那市の昆虫が好きな子ども達に一言メッセージをお願いします。
「もし見たことのない虫を見つけたら、まずよく観察して自分で調べてみて。次に詳しい人や専門家にも聞いてみてください。身近なところにも意外な発見があります。」

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