■塩尻市の財政の疑問にお答えします
財政課 藤牧 晃平「私がお答えします!」
◆高校生広報アドバイザー※の2人が疑問に思うことを市の財政課職員に質問!
・塩尻志学館高校 二村 一慶さん「歳入って?」
・塩尻志学館高校 要明 幸樹さん「歳出って?」
※高校生広報アドバイザー…行政広報の堅苦しさの打破、地元高校生の地域への愛着醸成を目指し、就任していただいた市内高校3校の生徒。
▽歳入
Q.歳入とはなんですか?
A.歳入とは、市に入ってくるお金のことです。その中でも、市税など市が自ら得られるお金のことを自主財源、実施する事業に対して国などからもらうお金や、各市町村に分配されるお金などのことを依存財源といいます。
Q.3年度に比べて市税が増えていますが、何か理由はありますか?
A.4年度は、新型コロナウイルス感染症によって停滞していた経済状況が回復してきました。それにより、市民の皆さんの給料などの課税所得が増加したことで、個人市民税が3年度に比べ増えたことなどが理由にあります。
Q.市の貯金はどのくらいありますか?
A.市の貯金である基金には、三つの種類があります。4年度は、年度間の財源の変動に備えて積み立てる財政調整基金の残高が過去最高だった3年度をさらに上回り、約51億円となりました。(下グラフ参照)
市民1人当たりで考えると13万2341円です。県下19市では、9番目に多くなっています。
「貯金があるなら借金を返してしまえばいいのでは」と思うかもしれませんが、災害など不測の事態に備えることや、持続可能な市政運営のためには、貯金は必要なものなのです。
[基金残高(預貯金)の推移]
▽歳出
Q.歳出とは何ですか?
A.歳出とは、市が使ったお金のことです。皆さんが普段使用しているえんてらすや公園、小・中学校など市の施設の維持・管理、皆さんの暮らしをより良くするための事業の運営などに使っています。
Q.3年度に比べて普通建設事業費が増えていますが、何か理由はありますか?
A.4年度は、日の出保育園増改築・中央スポーツ公園のテニスコート再整備や、地域DXセンター「core塩尻」の整備、旧楢川支所の解体工事など、規模の大きい公共事業がありました。そのため、3年度に比べて普通建設事業費は11・6億円増加しました
Q.市の借金はどのくらいありますか?
A.現在、市の借金である地方債残高は、3年度に比べ3億円ほど減少し、約286億円となりました。(下グラフ参照)
市民1人当たりで考えると43万2176円です。県下19市では、9番目に少なくなっています。
[地方債残高(借金)の推移]
Q.なぜ借金をするの?
A.主に、多くの費用が必要な公共施設を建設したり道路を整備したりする際などに、資金調達のため地方債を発行(借金)します。公共施設や道路などは、市民の皆さんが将来にわたり、世代を超えて利用する施設です。そのため、世代間で負担し合う仕組みとしています。
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