■広がる自治会パワー
市内の自治会では、住民の安心安全の確保や住民同士が交流するためにさまざまな取り組みが行われています。今回は、吉田地区と上西条区の取り組みを、区長インタビューを通してお伝えします。
◇災害時に皆さんで助け合えるように備える
[吉田地区 地区会長 神澤 隆夫さん]
吉田支所に隣接した北部子育て支援センターの令和元年の移転に伴い、吉田地区では、跡地利用について住民アンケートを実施。「災害時に一時避難できる場所であり、かつ、普段から憩える場所になってほしい」との意見が多かったため、「防災公園」の整備を行いました。また、市や県などの補助金を使いながら、災害に備えて防災倉庫の設置や発電機などの備品を取り揃えています。
この公園では、子どもの時から防災意識を高めることを目的に、さまざまな防災イベントを実施しています。中でも、5年10月に開催した「吉田防災イベント」では、災害時にどんな行動をしたら良いか学べる防災ゲームなどを地区役員が考えて作成。大人も子どもも楽しく防災について学べる機会となりました。
私は、防災士という資格を持っており、地域住民を対象に講座を開いています。災害時に大切なのは、自分で身を守る「自助」。それから住民同士で助けあう「共助」です。日ごろから、防災意識を高めるとともに、防災イベントなどで地域の人と交流することで、災害時に自然と助け合うことができると思います。
吉田地区に住んでいて良かったと言ってもらえるように、安心・安全な地域づくりを目指します。また、今後もイベントを通して三世代が交流できる機会を増やしていきたいですね。
◇地域の皆さんが笑顔で暮らせる地域づくり
[上西条区 区長 今井 久男さん]
始まりは、「ここは暗くて夜歩くのが怖いんだよね」という住民の声でした。実際に歩いてみると、本当に暗く、不安を感じるほどでした。この問題を解決するため、区内で話し合いが行われ、防犯灯の設置が決定されました。
その結果、学校に通う子どもたちや保護者から「明るくなって良かったよ。いつもありがとう」「これで安心して部活動から帰れる」といった感謝の声が寄せられました。
また、4年度には、防犯カメラを公民館や消防詰所などに合計10台設置し、安心・安全なまちづくりに力を注いでいます。防犯灯や防犯カメラの設置で、区の皆さんが安心して暮らせる環境が整いました。
最近では、熊の出没が報告されており、山に近づかないようにと注意喚起も行っています。子どもたちが明るい道を安全に歩き、大人たちが安心して日常を過ごせることは、私にとって最大の喜びです。
区長の仕事は大変なことも多いですが、それ以上にやりがいがあります。現在、担い手不足が問題とされていますが、次世代につなぐために地域のつながりを大切にし、みんなで支え合って暮らしていける地域づくりを目指しています。この地域での生活が、一人ひとりの心に温かさをもたらし、将来も住みたいまちとして選んでもらえることを願っています。
■自治会の加入方法
自治会への加入はお住まいの区の区長に連絡してください。区長の連絡先が分からない場合は、市役所1階地域づくり課(塩尻市区長会事務局)へお問い合わせください。
■[デジタル版]地域の掲示板・回覧板~地域の最新情報があなたのポケットに~
自宅に配布・回覧された市や各種団体などからのお知らせを確認できるページです。また、各自治会のお知らせも確認できるように更新していきます。
ぜひデジタル版地域の掲示板・回覧板をご活用ください。
◇活用場面
・自宅に届いた回覧板の情報を見逃した時
・自治会から配られた紙を無くした時
・区や常会、組、公民館分館や子ども会育成会など、自治会内の連絡事項がある時
・自治会活動を広く周知したい時
問合せ:地域づくり課地域づくり係
【電話】0263—52—0280
【電話】内線1151
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