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自治体の皆さまへ

[特集]災害に備える(2)

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長野県塩尻市

■地域で支え合う
各地区で活動する自主防災組織。今回は高出四区のお二人に地域で防災に取り組むことの大切さについて聞きました。
[区長 上原 和則さん]
[防災担当 佐々木 明さん]

◆「個人で」「地域で」防災意識を高める
▽毎年訓練することが大事
高出四区では、年に1回、地区の防災訓練を行っています。訓練では、地震発生の防災無線が流れた後、班ごとに指定された避難場所に避難し、班長が班員の安否を確認。安否が確認できない場合は、班長が自宅を訪問します。
防災士の資格を持つ区長の上原和則さんは「災害は、いつ起こるか分からない。だからこそ毎年訓練することが必要です」と訓練の意義を話します。
災害の状況により、すぐに外部から助けが来るとは限りません。そのため、まずは自分の身を守ること、そして近隣住民で助け合うことが重要です。「『この地区で被災することはないだろう』と思うのではなく、一人ひとりが防災意識を高めることが大切です」と区内の防災担当である佐々木明さんは話します。

▽自然と助け合えるように
地域には、高齢者や障がい者など自力で避難することが困難な人がいます。「災害時に自然と助け合いができるように、自力避難困難者の把握に力を入れていきたいです」と上原さん。
防災訓練では、日本防災士会長野支部の防災士の講演を企画するなど、これからも住民の防災意識を高める活動をしていきます。

◎分かりやすく避難訓練の情報を伝えるため、チラシにイラストを挿入。多くの住民が防災訓練に参加してもらえるような工夫をしています。

■知っていますか?塩尻市避難行動要支援者名簿
◇どんな名簿なの?
災害が発生した時に、自ら避難することが難しい人を支援するための名簿です。この名簿は、地域での支え合いの仕組みづくりに役立てるため、ご本人の同意に基づき、普段から地域の見守りなどを行う民生委員・児童委員や自治会関係者などに提供し、情報共有をしています。災害時に誰一人取り残さないようにするため、日ごろから災害に備え、誰もが安全で安心して暮らせる地域づくりにご協力ください。

◇対象者は?
(1)65歳以上の一人暮らしの人
(2)65歳以上の人のみで構成される世帯
(3)障害者手帳をお持ちの人
(4)介護保険の要支援または要介護認定を受けている人
(5)(1)~(4)には該当しないが、要支援者として登録を希望する人

◇名簿活用の流れは?

[地域共生推進課 小林]
この名簿は、災害時に地域関係者が必ず助けに来るものではなく、自助・共助の支え合いに役立てるものです。登録を希望する人も、自分でも避難所を確認するなど、自らの命を守る準備をしましょう。

問合せ:地域共生推進課地域福祉係
【電話】(直)0263—52—7315

■災害時に便利!パッククッキング
パッククッキングとは、食材を耐熱性のあるポリ袋に入れて、鍋などで加熱する調理方法です。
洗い物を出さずに、簡単に温かい料理を同時に複数作ることが可能なため、災害時の調理法として注目されています。
◇基本の手順
(1)具材の大きさをそろえて切る。
(2)高密度ポリ袋に具材と調味料を入れる。
(3)具材と調味料をよくなじませる。
(4)加熱すると膨らむため袋の中の空気を抜く。
(5)袋をクルクルとねじって上の方で縛る。
(6)袋が破れたり鍋の底で溶けたりするのを防ぐため、鍋の中に金ザルや皿などを入れる。
(7)鍋の湯が沸騰したら(5)を入れ、ふたをする。弱火にして鍋底から常に泡が出る状態を保ち加熱する。

◇作る時の注意点
・必ず高密度ポリ袋を使う。(ポリエチレンと表示してある半透明なものや、耐熱130℃以上で湯せん対応のものを使用)
・油が多いものは不向き。
・火の通りが均一になるように具材はなるべく平らにして鍋に入れる。
・たくさん作りたいときは、1袋にたくさん入れるのではなく袋の数を増やす。(1袋1~2人前)

※レシピは19ページ(本紙)で紹介しているよ!ぜひ作ってみてね♪

問合せ:危機管理課危機管理係
【電話】(直)0263-52-0607

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