文字サイズ
自治体の皆さまへ

アイラブ小海 私のひとりごと(231)

1/32

長野県小海町

鎰掛 宿岩善人

私の町の自慢を幾つかあげてみる。
まずは小海町の花サラサドウダン。場所はリエックス入口から一キロ登ったところ。指定地は三ヘクタールで長野県の天然記念物にも指定されている。ここには樹齢二百年を超えるドウダンも多く四千余本の群生地である。春は見事で可憐な花が見られ秋には美しい紅葉が山を埋める。この地区内に「紫つつじ」の大群落もある。
次に湧き水。八ヶ岳山麓では山梨県の大泉に次いで湧水量が多い。湧水地は、八岳、上智、五箇がある。
水力発電所。この町には水力発電所が六カ所ある。『松原、八那池、箕輪、土村に三基』他の町村には見られない多さで何れも明治の終わりから大正年間に造られている。
地震に関してはどうか?毎日の様にテレビ、新聞で地震の記述が報道されている。小海町は地震の基となる活断層が見られない数少ない地帯である。町で一カ所地震観測所があるが大きな揺れの元となる地籍ではない。
杉花粉。これは私の感ずるところだが花粉の季節に杉花粉で苦しんでいる人はあまり聞かない。日本で杉花粉に悩まされない地籍はこの地帯ぐらいでは無いか。北相木村の「ブドウ峠」や内山峠を過ぎると車のワイパーを使うほどのスギ花粉が舞う。二月から四月までスギ花粉情報がテレビや新聞で報じられるがこの地帯では無縁の様な気がしている。
日本一高所にある野天風呂。これは八ヶ岳の硫黄岳直下にある本沢温泉の野天風呂。地籍は南牧村なのだが、小海町の稲子天狗原の八ヶ岳周回道路にある本沢温泉登り口へ車を駐車して約五キロ(二時間)で現地に着く。この登り口は殆ど知られていないが、稲子湯からは緑池を迂回するので回り道となる。何れにせよ小海町からの登りが本沢の野天風呂に行く最適の通路であると思う。
最後に松原湖。湖水は仁和三年(八八七)に出来たが、それから近い年代(天慶の始め九百年頃)に伊那古大明神が出来たと伝えられ湖畔にはそれらの古刹と「三寅剣」「野ざらしの鐘」など国宝に匹敵する幾つかの宝物が見られる。
こんなにも素晴らしい土地、誇れるものが沢山ある山あいの地が私達の小海だ。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU