■受けよう!国保特定健診!(2)
特定健診は40歳から74歳の全ての方を対象に、生活習慣に着目した健診を行ないます。生活習慣病は自覚症状がほとんどないまま進行します。自分で気付くことが難しいからこそ、1年に一度の特定健診による病気の早期発見が大切になります。今回は事例を紹介しつつ、健診の重要さを改めてお伝えします。
◆事例紹介(60代女性 Bさん)
1型糖尿病を発症後、現在週3日(1日4時間)の透析に通う。
▽経過
1型糖尿病の治療を続けていたが、うまく血糖コントロールができず、腎機能が低下。治療は、主に食事療法とインスリン療法。病院の管理栄養士に食事指導を受けるも、自宅で実践することは難しかった。たんぱく質の量や食塩の量に制限があり、それを毎日3食守ることはとても大変。腎臓食のお弁当などを買うこともできたが、値段が高いため毎回取り入れることは難しかった。20年近く治療を継続するも腎機能の低下が止められず、3年前より透析を開始。現在は、週に3日、1回4時間の透析に通う。透析をした後は、倦怠感が残るため帰宅したあとも横になることが多い。
▽腎機能について
腎臓は急に悪くなる。医者から、「透析になっても何もいいことはない。QOL(生活の質)は確実に下がる。」と言われた。すごく切なかった。
▽健診について
健診を受けられることはとても幸せなこと。早期発見のために健診は大事!血液検査は必ず受けた方が良い。受けた後の結果を聞くのは嫌だから行かない気持ちも分かる。健康だから大丈夫だと思わずに症状がなくても健診に行った方がよい。あの時健診に行っていれば良かった…と後悔する前にみんな行ってほしい。
病気が重症化すると日々の医療費も高くなってしまいます。山形村で1ヶ月に1人あたりにかかる医療費は、健診受診者では約1,500円、健診未受診者では約16,000円と、10倍以上も金額に差が出てしまい、家計にも大きな負担がかかってしまいます。
重症化を防ぐためにも、これからは特定健診による病気の早期発見、早期治療にも目を向けてみませんか?
特定健診の申し込みはまだ間に合います!ご希望の方は保健福祉課(N97-2100)までご連絡ください。
■毎月19日は食育の日です。
9月は「おやつの食べ過ぎに注意し、適正体重に気をつけた食事を心がけましょう。」です。
おやつは、食べすぎると過剰栄養になり、肥満や生活習慣病につながります。また、食事の代わりにおやつを食べている人は内容を見直しましょう。1日の食事でたんぱく質やビタミン・ミネラルが不足する場合には、エネルギー補助食品・栄養機能食品の追加も考え、1日に必要な栄養素を補給するように心がけましょう。
問合せ:保健福祉課
【電話】97-2100
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