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自治体の皆さまへ

木祖村地域おこし協力隊員の4人から皆さんへのお便り Vol.018

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長野県木祖村

■見て来て聞いて協力隊!どんな活動しているの?
◇木祖村にお住まいの皆さまへ
現在木祖村では、坂口・平野・菅原・丸山・桒葉・井上の6人の隊員が、商工観光・アクティビティ・一次産業・農業・木工振興・お六櫛と、それぞれのテーマをもって、村の課題解決や地域力の維持・発展のため、日々励んでいます。そんな私たちの活動や日常をお手紙をしたためるように、紹介します。

■アートを探る坂口かな隊員の〔アートと歴史とアーカイブ〕
◇郷土館の活用と企画展
郷土館の活用のため日々活動を行なってます。収蔵庫二階の整理が一部完了したので、6月から収蔵品の記録簿を確認し、何の資料がいつ収蔵されたのか一つずつ確認しています。また、今年の夏から教育委員会主催で木祖村郷土館企画展『木祖村アーティスト・イン・レジデンス』を開催します。過去にも前協力隊員や木曽で活動する芸術家のプロジェクトによって作家の滞在イベントが木祖村で行われてきました。これまでの活動を参考にしながら、様々な分野で活躍する若手作家が木祖村に滞在し作品制作を行う企画展を改めて計画しました。現代アートに親しんでもらい、訪れる作家と一緒に新たな村の魅力を見つけていきたいと考えています。早速7月から郷土館を拠点に木祖村の文化・歴史についてフィールドワークやリサーチを行います。制作した作品は企画展として秋から冬にかけ発表予定です。作家を村内で見かけたらお気軽にお声がけください。

■原体験を作り届ける平野らすかる隊員より〔活動冒険探求録〕
◇「はらきょうこのえほん展」のお礼
さわやかな新緑の季節、味噌川ダム防災資料館にて妻の絵本の原画展を催しました。皆さまのご協力で、たくさんの方々に、知ってもらって、見てもらい、感じてもらえる素晴らしい機会をいただけました。木祖村に移住してから夫婦で携わったお仕事のことを紹介したり、木曽川の魚をモチーフにしたワークショップを開催したりと、盛りだくさんな展示会で、おかげさまで新しい出会いも生まれました。ご縁が繋がり続けていることを改めて実感しています。これからも木祖村を源として家族みんなで「楽しく生きる」を合言葉に励んでまいりますので、よろしくお願いします。

■一次産業を盛り上げる菅原りょうた隊員の〔農から始まるエトセトラ〕
◇養蜂を始めました!
木祖村生活3年目。木祖村に来てから色々なことに挑戦してきた私ですが、今年は養蜂に挑戦しております。木工担当の新隊員桒葉さんに養蜂箱を作っていただき、4月頃から分蜂を待っていたものの、今春は例年と違い分蜂時期が読めない天候となっており、自然分蜂は叶わず…ですが、別ルートにて養蜂群を入手し、取り組み始めることができました。私は卒隊後、山村での生活が体験できる宿泊施設を運用しようと考えていて、養蜂もその体験の一つとして考えています。養蜂をどのように活用したら体験として楽しんでもらえるかは試行錯誤しないといけませんが、面白いコンテンツだと考えているので私自身も勉強しながら活動していきます!

■木祖村農業に挑戦する丸山なつみ隊員より〔農を学びて時に之を習う〕
◇開墾地でのスイートコーン栽培
元気に去年開墾した畑でスイートコーンを栽培しております。去年借りた西山農地のようにはいきませんね。元水田でしばらく牧草地、去年の春までススキ等が繁茂していた圃場というのは。去年はトラクタの馬力不足で耕盤破砕が未完全、滞水もあるし(今年はサブソイラ買いました)、イネ科残渣に寄ってくるハリガネムシによる被害が凄まじい。phの調整のために多くの資材も投入しました。そもそも陽イオン交換容量が低いので、有機物をもっと入れない限り徒労感もあります。砂地で養分が溶脱しやすいので、要素欠乏が起こりやすい(観察and葉面散布で乗り切っています)。ま、自分なりの試行錯誤でいいものを作ろうと頑張っておりますよ。御岳白菜がこの村で興ったように、遊休農地を利用したスイートコーン栽培技術を私が確立してみせるという気概です。

■職人を目指す井上けい隊員の〔移りて住みてお六櫛の里〕
◇おおとりの時間
先日から中学校の授業の一環でお六櫛の授業に参加しています。櫛作りは勿論ですが、ものづくりが面白いと感じてもらうにはどうしたら良いかを考えながら指導のサポートをしています。生徒一人ひとり性格が違うように、作業の仕方も一人ひとり違ってそれぞれに合う伝え方、指導方法などを探りながら取り組んでいます。
良し悪しに関わらず、完成した物に個性が出ると思うのでそれを楽しみにしています。偉そうな事を書きましたが、自分も櫛を挽き始めてからまだ数ヶ月です。これからどんどん経験を積んで自分の作った櫛を皆さんに見て頂きたいなと思っています。胸を張ってお見せできるように頑張っていきます。

■木工振興に携わる桒葉ひさよし隊員の〔モノ創りの村への道〕
◇木工と一言に言っても造るだけが木工じゃない!
腕も動かしますが頭も働かせるのが木工作家:桒葉久義。
例えば安全対策、効率化、生産効率みたいなシステム的な事もありますが自分はそれと発想に重きを置いて物創りを行います。ここだけの話ですが、椅子に座禅の姿勢を取り込んだり、従来の家具製造方法だけではなく新しい構造体を組み込んだり、家具の製作に化学製品を使用しなかったり、木製家具の着色を天然素材で行ったり、古典的な技術と新しい技法を掛け合わせて物創りをしています。
自分の“ものづくり”は“物創り”。今までなかった物を目指して創っていくので気軽にお声がけください。今までなかったものが創造されるかもしれません。

この“お便り”では、そんな私たちの活動や日常を「地域の皆さまに知ってもらいたい!」という思いで、お手紙をしたためるように、私たちの日々をお送りしております。他にはどんな活動をしてるの?と気になった方は、各種SNSや公式HPもご覧ください。(協力隊一同)

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