■子どもとゲーム・ネットとの付き合い方
~親子の関わりが予防に繋がる~
学齢期の親御さんから「子どもがゲームに夢中になってしまい困る」という内容の相談をよく受けます。
今回はゲーム·ネットとの付き合い方についてお伝えします。
◆ゲーム・ネット依存とは
ゲームやネットは楽しく遊べ、最近は学習できるものもあり、便利な側面もあります。でも中には夢中になってしまい時間を守れなかったり、トラブルに巻き込まれたりするケースもあります。ここ数年では熱中しすぎて、「ゲーム依存症」に陥るケースも激増しています。最近ではゲームに加えてネット(動画やSNS)にも同様の執着がみられることが多いので「ゲーム・ネット依存症」と言われることも多くなりました。
◆どうして依存になるの?
ゲームやネットをしていると快楽をもたらすドーパミンという神経伝達物質が分泌され、脳がこの快楽を常に求めてしまうようになることで、熱中しすぎてしまうということがわかってきています。
また、初めは楽しさから始めたゲームやネットですが、いつの間にかその中のコミュニティーに入り込み「わかり合える人がいる」と錯覚してしまうことから依存に繋がることがあります。またゲーム内のくじ引きがやめられずに、多額の課金をしてしまう場合もあります。
◆予防には親子の対話とお互いに同意すること・関わりが大切
ゲームやネットをすること自体は悪いことではありません。上手に付き合っていけば、気分転換やレクリエーション、人の輪を広げるきっかけにもなります。次の注意点を参考にしてみてください。
▽実体験を大切に
・ゲーム·ネット以外のリアルの体験を大切にする
親子で五感で感じられる遊びや体験をしましょう。映像は進化しているとはいえ、においや風、手触りなどは実体験には敵いません。リアルの世界での体験があることで、子どもたちはゲームやネット以外の楽しみを持つことができます。
▽ルール作り
・ルールは親が勝手に決めるのではなく親子で話し合って決める
一緒に決めたルールを確認しやすい場所に貼っておくと良いです。ゲーム機やスマホを与える前に決めておくことがポイントです。
そのためには日頃の親子の対話が何よりも大事です。時にはお子さんと一緒にゲームをして楽しむことで、お子さんも自分の好きなことに興味を持ってもらえたと感じ、親子の関わりも良いものになっていくことが期待されます。
▽ほめる
・ルールを守れているときに「時間を守れてえらいね!」とほめる
叱られるよりもほめられるほうが子どもはやる気になります。「時間を守れてえらいね!」と具体的に行動をほめて、こどものやる気とルールを守ろうとする自主性を育てましょう。
問い合わせ先:子どもサポートセンター(子ども家庭支援課)
【電話】71-0450
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