■隊員インタビュー
◇和地区・児玉山の活用に携わる波多江淳子隊員に話を聞きました!
・波多江 淳子(はたえ じゅんこ)隊員
埼玉県出身。食と健康をテーマに50カ国を巡り、去年9月から東御市へ
小林:児玉山での活動の状況を教えてください。
波多江:去年の11月から「和地域づくりの会」の方々とプロジェクトチームを立ち上げ、県の補助金も活用して里山環境を整備しています。
小林:具体的にどんなことをしているんですか?
波多江:安全に登れるように木や枝を除去するなど、遊歩道の整備や、地域のイベントなどで多くの方が集まれるように駐車場の整備を行っています。
小林:車で行きやすくなりますね。
波多江:今後、頂上まで登れない子どもたちも自然体験ができるよう、駐車場周辺のエリアにも子どもの遊び場を整備したいと思っています。伐採した木を活用して、ツリーハウスやアスレチック、ブランコなどを作り、公園のような形で使ってもらうのが理想です。また、伐採した木のチップを活用してカブトムシが卵を産める環境を作り、幼虫から生育観察ができるようにすることも考えています。
小林:カブトムシ!!!僕だったら絶対行きたくなります。
波多江:まずは児玉山を知ってもらい、行きたいと思えるモチベーションになるような工夫をしたいです。
小林:小学校とも取り組みをしているとか。
波多江:11月には和小学校の4年生に児玉山に来てもらいました。3月には遊び場作りのために、ノコギリで枝などの伐採も体験してもらいました。
また、小学生には児玉山をどうやって活用したらいいか、アイディアも出してもらいました。カブトムシの件も、実は小学生のアイディアが発端です。ほかにも「児玉山のてっぺんからふもとまで、すべり台で帰れるようにしたい」など、小学生ならではの独創的なアイディアが続々出ました。
小林:この写真は何ですか?
波多江:地元の方々が遊歩道に設置してくれた熊よけの鐘です。それぞれの鐘に名前がついていて、頂上にあるのが「幸せの鐘」。この地域らしい「おらほの鐘」なんていうのもありますよ。
小林:最後に、今後取り組みたいことを教えてください。
波多江:地域の多様な世代に関わっていただき「地域に愛される里山」にしたいです。今年度は県が推進する「信州やまほいく」の事業に絡めて、未就学児を対象にした取り組みができないか模索しています。児玉山のふもとで、どんぐりやくり、季節の葉っぱを拾いにお散歩に来るなど、児玉山で自然に触れる体験を子どもたちにして欲しいと思っています。
小林:形になっていくのが楽しみですね。ありがとうございました。
編集担当・地域おこし協力隊 小林
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