~運動で人生100年を豊かに~
田中小学校 教頭 蓑輪 良江
「1日60分!」なんの時間だと思いますか。これは、子どもたちが心身共に健康に成長するために必要な1日の運動時間(中強度の運動)です。現代の大人は、3分の1以上が万年運動不足といわれていますが、それと同じことが子どもたちにもおきています。現代社会において、子どもたちが心身ともに健康に生活するには、大人が意識して環境を整えなければいけない時代になっているのです。
では、運動することで私たちの体には、どんな良い効果があるのでしょう。運動が身体に良い・健康になるということは、みなさんもご存知だと思いますが、運動は脳の健康にも重要な役割を果たします。運動により脳が活性化し、思考力、判断力、学習能力が高まり、情緒の安定やストレスの解消、気力やコミュニケーション力の向上にも繋がるといわれています。運動は、体にも心にも頭にも多くのメリットを与えてくれます。こんなにメリットだらけの運動を活かさない手はありません。
今年度、田中小学校でも、子どもたちが体を動かして遊ぶ時間を大切にしようと取り組んでいます。最近、昇降口に子どもたちがいつでも使えるようにとフラフープを置きました。すると、すぐに子どもたちが集まり遊び始め「先生!見て見て」「できたよ!」「新しい回し方見つけた!」「見て~二つも回せた~。」と、とても楽しそうです。子どもたちのフラフープの使い方は多種多様で、腰で回す子もいれば、腕や首で回す子、本数を増やして回す子、回すのではなく転がして競争したり輪くぐりをしたりする子、縄跳びのように跳ぶ子、回しながら走り出す子…次々に楽しみながら遊びを生み出しています。そして、「一緒にやろう」「いいよ」「すごい!うまい!」と声をかけあい、自然と友だちとの関わりが広がっています。
おもいきり遊んだあとの子どもたちは笑顔で晴れやかです。
この姿からも体を動かす時間が子どもたちにとって大事な時間なのだということを改めて感じています。子どもたちが「やってみたい」「おもしろそう」「みんなとやると楽しい」そんな時間を持てるように、さらに工夫していきたいと思っています。
人生100年時代をより豊かにするために、子どもたちと一緒に楽しく運動してみませんか。
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