台風や集中豪雨で、家屋等が浸水した場合、細菌が繁殖し感染症や食中毒が起こりやすくなります。万が一、家屋等の浸水被害が発生した場合は、健康被害を防ぐために衛生対策(清掃・乾燥・消毒)を行いましょう。
■水害時の感染症予防では、清掃と乾燥が最も重要です。
※屋外(床下や庭など)の消毒は原則不要です。
◇消毒の前にしっかりと清掃を!
(1)ケガを防ぐため厚手のゴム手袋と長靴を着用する
(2)ほこりを吸わないようにマスクを着用する
(3)ドアと窓を開放し、室内を乾燥・換気する
(4)汚泥を取り除き、しっかり乾燥させる(清掃が不十分だと消毒の効果が発揮できません)
(5)清掃後はしっかり手を洗い、シャワーを浴びる
(6)清掃が完了するまでは、子どもやペットを室内に入れない
※水に浸かった食品や停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・要冷凍食品は廃棄しましょう。
※熱中症や寝不足に注意し、食事や水分摂取を心掛け、無理をしないようにしましょう。
◇消毒方法について
泥などの汚れを洗い流し十分に乾燥させてから、消毒液を浸した布などでよく拭きましょう。
◆主な消毒薬
・次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)
汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用します。
・消毒用アルコール(アルコール濃度70%以上)、塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
対象物の色あせや腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムを使用できない場合に使用します。
※次亜塩素酸ナトリウムや塩化ベンザルコニウムは希釈して使用します。消毒薬は使用方法を誤ると健康を害するものもありますので、使用上の注意事項を十分に確認しましょう。
※消石灰は肌や目に触れると炎症を起こすため、現在は使用が推奨されておりません。
参考:厚生労働省「浸水した家屋の感染症対策」
問い合わせ先:健康推進課 保健地域医療係
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