■一般会計の決算状況
≪1≫歳入総額 38億4,015万円(対前年度比115.5%)
地方交付税交付金※1が18億792万円余りで全体の約半分を占めています。国庫支出金は、コロナウイルス感染症対策や物価高騰に対する交付金、道路・橋梁の整備に対する補助金などにより2億3,861万円。県支出金は、県道除雪委託金や中山間地域等直接支払交付金、県道除雪委託金などにより1億5,158万円となりました。令和4年度との比較で県支出金が減少している理由は、主に災害復旧事業に係る県の補助金が減少したことが要因です。村債※2は横倉住宅Next1建設工事、雪害対策救助事業、北野天満温泉の温泉棟新設などで5億5,546万円となりました。令和4年度と比較して増加しておりますが、これは過疎対策事業債など償還時に補助のある有利債が増加したことによるものです。
※数値は端数処理を行っているため、実際の決算額と一致しないことがあります。
※1 地方交付税交付金…全国のどの自治体でも一定の行政サービスが受けられるよう、自治体間の不均衡をなくす目的で国から交付されるものです。
※2 村債(地方債)…事業実施のために金融機関等から村が借入れるお金で、借入れたお金は利子を加えて毎年度一定額ずつ返済していくこととなります。村では、償還金の一部が後に交付税措置される地方債を活用しています。
※3 その他収入の内訳
分担金及び負担金:609万円
使用料及び手数料:3,574万円
財産収入:2,081万円
寄附金:4,371万円
諸収入:7,162万円
※4 交付金等の内訳
利子割交付金:4万円
配当割交付金:71万円
株式等譲渡所得割交付金:66万円
法人事業税交付金:315万円
地方消費税交付金:4,225万円
環境性能割交付金:540万円
地方特例交付金:43万円
≪2≫歳出総額 34億6,415万円(対前年度比119.0%)
国の特別な財政措置による物価高騰対策として地域応援商品券の配布などを実施しました。
人口減少に少しでもブレーキをかける施策では、若者定住の一環で横倉集落に村民住宅1棟8戸を建設しました。また箕作集落では堤防工事に伴い村の事業では初めての宅地造成を実施し、8区画整備を行いました。
高齢者世帯等の方が冬期間でも安心して暮らすことができるように、雪害対策事業及び道踏み支援事業を実施しました。豪雪地帯独自で他の自治体に誇れる事業ですので、継続しなければならないと考えています。
村の基幹産業である水稲に携わる稲作農家支援、優良米支援金を交付し、農業経営の安定に寄与しました。また観光部門では、北野天満温泉の温泉棟の新築工事、野々海キャンプ場管理棟建設工事を実施しました。信越トレイルのハイカーの誘客などに効果が期待できます。
村土強靭化対策では、う回路確保対策として、天代坪野線の県道との交差点部の改良を行いました。
◆各分野の主な経費
◆令和5年度の主な事業
●若者向け住宅Next1建設事業…1億4,740万円
令和5年6月完成
●北野天満温泉温泉棟新築事業…2億5,544万円
令和6年3月に完成
●地域おこし協力隊事業…906万円
地域活性化のため秋山地区、野田沢地区、青倉地区に協力隊合計3名を任命した。
●米農家支援交付金事業…1,109万円
稲作農家を支援し水田の耕作放棄を防止するため、交付金を交付した。
●野々海キャンプ場管理等新築事業…2,783万円
●村道改良事業…9,160万円
村道天代坪野線、野田沢1号線等の改良工事を実施した。
●新型コロナウイルスワクチン接種事業…673万円
≪3≫村債残高と基金残高の推移
令和5年度末の一般会計に係る村債残高(借金の残高)は、令和5年度の借入総額5億5,546万円に対して償還額が3億2,906万円であったことから、令和4年度末時点から2億2,640万円ほど増加しました。また、基金(貯金)の残高は、財政調整基金から小中学校を統合した義務教育学校の開設に向けた基金積み替えを行っていますが、堅実な積立により総額で1億9,116万円ほど増加しました。
▽一般会計村債残高と基金残高の推移
■特別会計・公営企業会計の決算状況
特別会計・公営企業会計とは、特定の目的のために、保険料や使用料などの収入で運営していく事業の会計であり、村には以下の会計があります。各会計の決算は以下の通りとなりました。
〈特別会計〉(単位:万円)
〈公営企業会計〉(単位:万円)
※公営企業会計…地方公営企業法に基づき、村が直接経営する企業の会計です。複式簿記による会計処理を行っています。
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