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令和6年度 栄村教育施政方針(2)

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長野県栄村

◆2 村民が自分の地域に誇りを持ち、地域を活性化させていく
生涯学習については、本年度も、公民館や各関係機関、団体等と連携して、一人ひとりが生涯を通じて学ぶことのできる環境と心豊かに個々の能力、創造力を培うための事業を推進してまいります。
(1)各種講演・講座について
令和4年に村誌が発刊されましたので、それに関わる講演会を毎年リレー講座として実施してきました。本年度も引き続き、村誌の内容に関わる講演会を企画し、村民が地域を愛し地域を誇れる機会にしたいと考えております。
また、それと連動し、様々な理由により聴講できない講座もあることからYouTubeにて引き続き講座の配信も行う予定です。特にこちらは遠方にお住いの東京栄村会の皆様にも大変ご好評をいただいております。

(2)ジオパーク活動に関して
ジオパークに関しては、令和4年12月に再認定になったことから、今後約3年間ジオパークとして活動ができることになっています。千曲川の遊歩道の利用や、防災教育の推進プログラムの充実などを柱にし、今までと変わらず、教育委員会としては「学び」という視点を大切にしながら、津南町教育委員会および推進室や観光部局とも連携を図ってまいります。3月1日にはジオパークの説明会をかたくりホールで開催しましたが、ジオパークへの加盟目的や活動内容、今後の方向性についても引き続きお伝えしてまいります。

(3)文化財について
こらっせに保管されている広瀬家文書の目録作成や現在空き家になっております阿部家住宅の燻蒸作業、秋山保存民家の維持管理等を引き続き行うと共に、各地区に残る文化財保全への地域支援も引き続き行ってまいります。特にここ数年山城に関して地域主体で保全活動や道の整備、学習会を計画する動きが出ておりますので、そうした主体的な動きや地域活性化のための動きには教育委員会としてもアンテナを高くし、講師の紹介や案内板の設置などにも支援をしてまいりたいと考えています。
また、昨年度からスタートしました、聞き書き(オーラルヒストリー)については引き続き、協力隊インターンシップ等で国の財源を活用し、村からの支出を抑えながら、村の歴史を後世に残せるよう活動を推進いたします。

(4)自然保護活動への取り組み
自然保護活動については、希少動植物調査が本年度で当初計画された5年間の最終年度にあたります。この間調査員の2名には詳細なる調査を実施していただき、多くの希少動植物を村内で発見できる機会になると共に、その一端を村の広報紙でも村民にお知らせしてまいりました。
しかし、調査のデータはかなり膨大なものであり、そのまとめをわかりやすい形で村民の皆さんにどう還していくかを考え、整える作業が令和7年度の活動になると考えています。どのようなデータを、どのような形で、どうお知らせするのかといったことに関しては、本年度の検討課題にしたいと考えています。

◆3 村民自らが主体となり動く
(1)公民館活動について
公民館活動ですが、集落支援員と共に昨年度もいくつかの集落で地域活性化のための話し合いを実施しました。本年度も継続してワークショップを実施し、地域活性化の足掛かりとなるよう尽力してまいります。まだ実施していない地域で希望される地域においては、遠慮なく教育委員会にお声がけいただければ、お手伝いをさせていただきたいと思います。

(2)生涯学習全般に関して(社会教育・文化財・自然保護・スポーツ・社会教育団体の育成について)
社会教育団体については各団体の自立を促せるよう支援し、教育委員会が全てお膳立てを行い、実施していくというスタイルから脱却できるように4年度から話し合いを進めてきました。7年度から「さかえスポーツクラブ」は全体を統括する事務局をクラブ内に置けるよう本年度は研究と準備を進めていく予定です。
また、青少年育成協議会は、今までの理念と目標を大切にしつつも時代の流れや人口減少に伴い、活動自体が沈静化しているため、令和5年度末をもって発展的解散をします。今後は、学校統合とも絡ませ、栄村コミュニティスクールにその機能や活動を委ねていきたいと考えています。学校教育への壁を低くすると共に、学校教育と社会教育の融合を目標にしながら、地域の方々が日常の学校生活にもっと入りやすくなるようハード・ソフトの両面から活動を支えてまいります。
本年度も教育委員会は関係機関と連携しながら、将来を担う子どもたち一人ひとりの個性と多様性を尊重し、社会で活躍するために必要な資質・能力の育成に努めるとともに、生涯学習においては全ての村民がより豊かに人生が彩られるように全村民に対し、引き続き講演会や講座等、学びへの支援を行ってまいります。
生きがいややりがいを持ち、栄村に暮らすことに喜びと誇りを感じ、地域の方と関わり合いながら自分らしく生きられるよう、教育委員会として鋭意努力してまいる所存ですので、引き続きご支援とご理解を賜りたいと存じます。

令和6年3月4日

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