白馬村こども家庭センターでは、「ペアレント・トレーニング講座」を開催しています。「2歳から小学3年生」「小学4年生から中学生」に分け、それぞれの年齢に合わせた内容で行います。今回は「2歳から3年生」の講座内容から「ほめ方のコツ」についてお伝えします。
◆子どもは親からの注目が欲しくて欲しくてたまりません!肯定的(ほめる、認める、笑顔を返す等)、否定的(注意する、叱る、怒鳴る、ため息をつく等)どちらでもいいからとにかく欲しいのです。「注目」は子どもの行動を強化する力を持っています。ポジティブを与えればポジティブが、ネガティブを与えればネガティブが返ってきます。
◆まず、子どもの「行動」を知り、3種類に分けてみましょう。
(1)好ましい、増やしたい行動⇒肯定的な注目を与える=ほめる(言語化する)
特に素晴らしいことではなく、普段当たり前にできていることを具体的に動詞でほめましょう。例えば、靴を履いたね。挨拶をしたね。お皿を並べたね、ありがとう。など。
(2)好ましくない、減らしたい行動⇒注目を取り去る=反応しない(表情を変えない、視線を合わせない、好ましくない行動を止めるのを待つ、好ましい行動を待つ)
(3)危険な行動、許しがたい行動⇒制限を設ける
◆肯定的な注目(行動を言語化する、感謝する、興味や関心を示すなど)を与えると…
(1)いっそう頻繁にその行動をするようになります。(行動の強化)
(2)認められていると感じます。(自己肯定感UP!)
(3)ほかのことでも協力的になってきます。
◆ほめ方のコツ。
(1)タイミング…してほしい行動を始めた時、しようとしている時、している時、してほしくない行動をしていない時。好ましくない行動が止まった時。
(2)視線・身体…視線を合わせて。近づいて。名前を呼んで同じ目の高さになる。
(3)表情…おだやかな表情。(常には無理なら普通でOK)
(4)声の調子…おだやかで温かみのある声。明るい声。嬉しいと感じていることを表す。(怒っている声でなければOK)
(5)ことば…メッセージは短く、簡潔明確に。皮肉・批判は避ける。
(6)行動をほめる…具体的に行動をほめる。(いい子だねでは何がいい子かわからない)
(7)効果的にほめる…性格や感じ方、年齢に合わせる。(思春期に言語化し過ぎると逆効果)
※「できた・できない」でほめると、「できないと認められない」と思うようになる子やこだわりが強化されてしまう子もいます。「できたね」ではなく「したね」、結果ではなく経過をほめましょう。
◆講師の先生から。「できなかったと自責しないこと。今日は怒っちゃったけど明日は気を付けよう!でいいです。できることからやってみましょう」
お問合せ:白馬村こども家庭センター(白馬村教育委員会 子育て支援課内)
【電話】0261-85-8101
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