~これからの森とのかかわりを考えよう~
町では、私たちがどのように森林と向き合い、そして50年先の未来にどのような形で森林を繋いでいくか、森林の未来像を町民全体で共有するため「箕輪町森林ビジョン」を策定しました。美しい森林とその恵みを未来に継承していくために、身近にある森林と関わって守っていきましょう。
■箕輪町森林ビジョン3つの柱 ~私たちが森に期待すること~
箕輪町の面積の63.8%は、森です。森は美しい景観をつくり、様々な恵みを私たちにもたらす一方で、時には災害などの恐ろしい一面を見せます。そんな森と付き合っていく上で、私たち箕輪町民が森に期待することを言葉にまとめると、次のようになります。
これが、箕輪町森林ビジョンの3つの柱です。
【み】災害が少なく、安全・安心であること
・災害に強い森林づくりが行われ、土砂災害が起こりにくい
・防災、減災を最優先に考えながら、森の利活用が行われている
・松くい虫被害対策が講じられ、松枯れによる倒木や落枝が町民生活に影響を与えない
・奥山では多種多様な木々が育ち、人里に近いエリアでは藪の刈払いや誘引物の管理が徹底され、人とツキノワグマなどの野生動物とが棲み分けて暮らしている
【の】箕輪町の暮らしを彩り、支え、みんなが通いたくなる森であること
・先人たちが植え育てた人工林を含む、森の景観そのものが、箕輪町の誇りである
・人工林のうち、持続的な木材生産をしない森は、自然で多様な森へと徐々に移り変わっていく
・ウォーキングや山菜採り、キャンプなど、様々な楽しみ方があり、みんなが通いたくなる、望めば関われる
・自然そのものや、そこに関わる人たち同士の触れ合いを通して、大人も子どもも、気づきや学びを得られる
・豊かな水を育み、渇水や洪水を防ぐ森として、町の暮らしを支えている
【わ】資源を育み、もたらすこと
・住宅や家具、薪や炭に使う木材を将来にわたって持続的に育み、産出するため、伐って植えて育てる循環が成り立っている
・今すぐ伐って使うには採算が合わない人工林であっても、将来の木材資源になり得ると考える場所は、災害リスクを取り除いて保続管理されている
・町の森林を守り育てる人々が、その技術を研鑽し、継承する場となる
■ビジョン達成に向けて ~森の性質を見極め、分類する~
ある森の利用や管理を検討するとき、私たちはまず、その森がどんな森かを見極めます。「森」と一口に言っても一様ではなく、その場所の標高や地形、生えている木の種類や樹齢、林業に使える道の有無などの性質によって、それぞれ期待できることが変わってくるからです。森の性質は、町や県が公開する情報等から把握します。
「災害の危険性」と「木材生産の収益性」に注目して性質を把握する場合、その森が次の分類のうちのどれに当てはまるかを考えます。
更に、地域の個別事情等を加えて検討することで、その森の管理方針が見えてきます。
◇「ここはどんな森?」
■森の分類とビジョンの3つの柱、管理方針
森の性質を見極め、分類がわかると、ビジョンの3つの柱のうち、どれを期待できるかがわかります。
そしてそれぞれの森の管理や利用について、主な方針の選択肢が見えてきます。
大目標:町内のすべての森が、何らかの方針のもとに管理されている。放置ゼロ!
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
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