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コミュニティスクールの町 長和町 Vol.20

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長野県長和町

~地域の達人・専門家(地域にある宝物)に触れ、学ぶ!(その2)~
前号に続いて地域の達人・専門家の方々が町の二つの小学校で関わっていただいている事例を紹介致します。

(1)森林学習(きのこの駒うちなど)、お米作り体験の場で!
4月、和田小学校では、地元の宮下(みやした)栄一(えいいち)さん(和田橋場)や役場林務係、森林組合の方々に協力いただき、キノコの駒うちなどの森林学習や学校水田での田植え・稲刈り・脱穀体験(きのこの駒うちや水田での体験は長門小学校でも実施している。)を行っています。宮下さんは、もともと機械屋さんであり、森林インストラクターであり、ご自分の家でお米や野菜を沢山作られている専門家(達人)です。学校林では、木々の種類や巣箱に入る鳥たちのことを詳しく教えてくださったり、シイタケやなめこの駒うち体験を通して、きのこの種類やきのこの生育の様子を丁寧に教えてくださいます。また和田小学校コミュニティスクールの「みどり体験支援部」の支援部長である宮下栄一さんには、学校水田での「田植え」「稲刈り」「脱穀」も副支援部長の小林(こばやし)喜久夫(きくお)さん(和田久保)と一緒にご指導いただき体験しています。普段学校給食でいただく御飯が農家の方のどんな苦労や努力があるのか、また収穫する喜びなど知る貴重な体験になっているように思えます。家庭によっては農業などされていない家庭も多くなり、学校での体験は貴重な場になっています。

(2)「案山子(かかし)作り」を体験!
長門小学校でも、5年生(和田小学校では、4・5年生)が学校田で毎年「稲づくり」の体験をしています。今年は4月に畔シート張りを全員でし、5月に田植え、9月に「稲刈り」を体験しました。そうした中で、7月下旬から8月上旬にかけて、毎年すずめの被害があり、網を張ったりしてきましたが、今年は上田市在住の飯田(いいだ)きみ子さんにお願いして「案山子作り」に挑戦してみました。飯田さんは、りんご作りをされていて、丹精込めて作っているリンゴが美味しく色づく頃、毎年鳥被害が悩みのタネだったそうです。そこで考えたのが人間そっくりの案山子を作って鳥たちを驚かす作戦だったようです。それ以来、家にある肥料袋やはりがね、新聞紙、竹の棒、使い古した服や軍手、ビニール袋などを使って楽しい案山子作りがスタートしたようです。数年後には、案山子作りを地域の方々にも教えるようになり、テレビや新聞でも紹介されました。まさに案山子作りの専門家(達人)です。今では、お米の食育授業を取り入れた案山子教室や案山子製作を通して、別所線を応援したりするなど幅広く活躍されています。そんな飯田さんに9月学校に来ていただき、6つの班に分かれて案山子作りに挑戦しました。感性豊かな5年生それぞれのアイデアを活かし、仲間と協力して作った案山子は、学校水田の畔に置き、鳥被害を防いだり、ご近所の方や近くを通る方々の目を楽しませたりしています。

お問い合せ先:教育委員会学校教育係
【電話】68-2127

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