長和町のこの人がすごい‼キラリと光るひと紹介します
■遊休農地の再生!花豆作りに勤しむ農家さん
◇遊休(ゆうきゅう)農地ってどんな農地
遊休農地とは、「かつて農地だったが現在は農地として利用されておらず、今後も農地として利用される可能性も低い土地」のことを指します。長和町だけでなく全国的にみても、農家の高齢化と後継者不足によって、遊休農地は増加しています。そんな現状を受け、遊休農地の再生のために、花豆作りに取り組んでいらっしゃる佐藤さんご夫婦と伊藤さんに話をお聞きしました。
Q:花豆づくりのきっかけ
8年前、長和町農業委員会農地小委員会を担当していた佐藤さん、伊藤さん、召田さん、櫻井さんの4人で、長和町の農地の見回りをしていたところ、現在、花豆を栽培している農地を知りました。長和町の遊休農地をなくしたいという気持ちに加えて、以前から標高の高いところでしか作れない花豆の栽培に興味があったことから遊休農地を再生し、花豆作りをすることに決めました。
Q:苦労したこと
まず、木や草が生い茂る状態からのスタートだったので、土おこしをするまでが大変でした。花豆を栽培するための資料もなかったので、「時期」・「マルチの大きさ」・「植える間隔」等、毎年違う課題が出てきます。安定して豆の大きいものを作るため、上田農業農村支援センターに協力してもらい、データをしっかり取ることを大切にしています。
Q:今後の展望
花豆の栽培に関しては、苦労したことでも挙げたように毎年課題が出てくるので、1つ1つ解決して、収量より1粒の大きさにこだわって栽培していきたいです。出来たものに関しては、「町の活性化に繋げていきたい」・「町の人に食べてもらいたい」という気持ちが1番にあるので、花豆を上手く活用する方法を開拓していきたいと思っています。なので、花豆に興味を持っていただいた方は、是非ご連絡いただけたら嬉しいです。(役場情報広報課 【電話】75・2043 荒川まで)
◆花豆の基本情報
花豆はいんげん豆と同じインゲンマメ属の仲間で、正式名称は「ベニバナインゲン」。その名の通りキレイな花を咲かせることから、日本には江戸時代に観賞用として伝わり、明治以降に食用として栽培されるようになりました。赤花の子実のものは「紫花豆」、白花のものは「白花豆」と呼ばれています。
冷涼地帯で良く着果することから標高900~1,200m付近で主に生育し、標高が高くより冷涼な気候であるほど実が大きくなる特徴があります。信州の高原で栽培された花豆は他県産のものよりもひとまわりほど粒が大きくなり、一部の花豆は「高原豆」とも言われ、最上級品とされています。食物繊維が豊富な豆類の中でもトップクラスに豊富で、カリウムやナイアシンなどの栄養素も多く含まれています。
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