■人権擁護委員の活動を担って
人権擁護委員 小栁邦義さん
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受け、国民の人権を守るため、法務局職員と連携し、主に人権相談や人権啓発の活動をしている民間人です。
委員は全国の市町村に配置され、須坂市でも6人が活動を担っています。
人権相談は、管轄の長野地方法務局で年末年始を除く平日、面接や電話での相談に委員が交代で当たっています。また、「こども人権SOSミニレター」事業で、小・中学生から寄せられる悩みにも答えています。
市内では、人権交流センターなどの公共施設で毎月「よろずなんでも相談」を開設し、面接や電話で相談をお聞きしています。
相談内容はさまざまで、差別やいじめ、近隣とのトラブル、インターネット上の誹謗中傷もあります。
人権啓発の活動は、人権問題が幅広く多岐に及ぶことから、女性・子ども・高齢者の人権擁護をはじめとする17の強調事項を掲げ、差別や偏見をなくす活動をしています。
未来を担う子どもたちが人権への理解を深めるため、人権作文コンテストや人権教室の開催、花を育てる中で優しさと思いやりを育む「人権の花運動」の実施や、人権かるた・紙芝居の読み聞かせ活動をしています。
広く市民を対象とした活動としては、各種行事で人権啓発資料を配布したり、スポーツ団体と協力した啓発活動も行っています。
委員に委嘱され3年目を迎えました。幅広い人権問題に戸惑いつつ、相談をお聞きする際など、少しでもお役に立てればと願いながら活動しています。
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