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自治体の皆さまへ

《クローズアップ》いいやま断熱大作戦

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長野県飯山市

■断熱で 寒い季節を暖かく 地球温暖化防止
いいやま断熱大作戦

飯山市が実施しているカーボンニュートラル推進事業補助金。この補助事業のうち「窓の断熱改修」を活用した方へのアンケートで、回答者の9割弱の方が、窓改修に「断熱効果あり」または「断熱効果少しあり」と回答しています。住宅の断熱化は、快適に過ごせるとともに、エネルギー消費を減らすことができます。また、その効果は冬だけでなく、夏も同様となります。今回のクローズアップは、皆さまに住宅断熱の必要性や効果について知っていただくため「いいやま断熱大作戦」と題し、Q&A方式で、伊東副市長からの質問に、県内公立高校で断熱ワークショップに関わっているNPO法人上田市民エネルギー藤川まゆみ理事長に、わかりやすく解説していただきます。

▽NPO法人上田市民エネルギー
藤川まゆみ理事長
平成23年(2011年)11月より市民出資で増やす太陽光発電「相乗りくん」をスタート。まちづくり「上田リバース会議」を継続開催。「長野県立高校教室断熱ワークショッププロジェクト」アドバイザー。飯山市環境審議会専門委員。
・快適に過ごせるとともに、エネルギー消費を減らすことができる住宅の断熱化。ご検討ください!

▽飯山市
伊東ゆかり副市長
小布施町出身。令和5年(2023年)1月に飯山市初の女性副市長として就任。ジェンダー平等や情報発信、ゼロカーボンの推進などに力を入れて取り組んでいます。
・断熱窓に関する国の補助事業が国会で議決され、来年3月から国が補助事業(補助率1/2相当・上限補助額200万円)を実施する予定です。お早めにご検討ください。

Question:断熱窓改修アンケートで、9割弱が「効果あり」または「少し効果あり」と回答。
「住宅の断熱化にはどのような効果」がありますか。
Answer:建物の断熱対策をすることで次の5つの効果が期待できます。皆さんも住宅の断熱化に取り組みましょう!
・冬でも、夏でも室温が快適に
・高齢者の健康増進(ヒートショックや高血圧の予防)
・子どもの成長にも好影響
・学習効率、仕事効率の向上
・エネルギーの削減効果により「家計にやさしく」+「二酸化炭素の排出削減」

Question:ヒートショックで亡くなる方が、交通事故で亡くなる方よりも多いと言われています。
「断熱対策はヒートショック予防」につながりますか。
Answer:全国的に、交通事故で亡くなる件数より、住宅の浴室で亡くなる方が多いと言われています。断熱により、居間、脱衣所、浴室などの各部屋の室温、浴槽の湯温のそれぞれの温度差を小さくすることでヒートショックの予防につながります。ヒートショックの症状がでて、幸いにも命はとりとめたものの、介護が必要となる場合もあり、住宅内の温度差は、家族全員の問題にもつながります。
・断熱により温度差を解消

Question:「子どもの成長にいい影響」があると聞きましたが。
Answer:慶応義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授の調査によると、断熱性能の高い住宅に住む園児は、保育園内での活動量が多く、病気で休むことが少ない傾向にあるという結果があります。このことから、住宅の断熱化は、子どもの成長にもいい影響を与えることが考えられます。さらに、年齢を問わず、室温が快適になることで学習効率や仕事効率の向上にもつながるという結果も出ています。

〔慶応義塾大学での調査結果によると…〕
断熱性能の高い住宅
・保育園内の活動量が多い
・病気での休みが少ない
・学習などの効率向上

Question:「教室断熱ワークショップ」とは。その効果は。
Answer:長野県では2020年から県内の高校で生徒参加の教室断熱の取り組みが広まってきています。生徒が中心となり、行政や工務店など地域の人を巻き込んでワークショップを実施しています。このことにより、断熱が地域で話題となるほか、人が集まる学校で行うことで、その教室を見学に来たり使用したりして、断熱の効果を実感できる人が増えました。地域で断熱が身近になり、気運が高まることが期待されます。
・飯山市でも学校教室の断熱ワークショップを実施するため、準備を進めています。

Question:「断熱にはどのような方法」がありますか。
Answer:天井や壁、床、ドアなどの断熱がありますが、家の熱の出入りは窓が50%以上といわれています。(下図参照)まずは、窓の断熱化をお勧めします。住宅の断熱改修については、住宅づくりのプロである地元の工務店さんなどにご相談ください。なお、12月6日現在、断熱窓に関する国の補助事業(補助率1/2相当・上限補助額200万円)が補正予算として議決され、令和6年3月から国が補助事業を実施する予定です。お早めにご検討ください。
・住宅の断熱改修については、住宅づくりのプロである地元の工務店さんなどにご相談ください。

■1つでもレがある方、リフォームで解決できるかも
あなたの家はどうですか?
・浴室や脱衣室が寒い
・窓の結露が激しい
・暖房をつけっぱなしにしないと部屋がすぐ寒くなる
・部屋が寒くて、布団から出るのがおっくう
・部屋にすきま風が入る
長野県環境部環境政策課ゼロカーボン推進室発行「長野県版省エネワンツーアドバイスリフォーム編」

■断熱について詳しく知りたいあなたへ(注目)
動画をYouTubeでチェック!
「いいやまエネルギーまちづくり塾」(講師 東北芸術工科大学 竹内昌義教授)の映像を飯山市公式YouTubeで公開しています。ぜひ、ご覧ください。

■熱はどこから出ていくの? どこから入ってくるの?
家の熱の出入りは窓が50%以上。冬の暖房時の熱が開口部から流出する割合は58%、夏の冷房時(昼)に開口部から熱が入る割合は73%と言われています。この機会に窓の断熱化をご検討ください。
長野県環境部環境政策課ゼロカーボン推進室発行「長野県版省エネワンツーアドバイスリフォーム編」より

▽夏 外気温33.4℃
冷房時(昼)に各部位から熱が入る割合
・屋根 11%
・換気 6%
・開口部 73%
・外壁 7%
・床 3%

▽冬 外気温-2.6℃
暖房時に各部位から熱が流出する割合
・屋根 5%
・換気 15%
・開口部 58%
・外壁 15%
・床 7%

問合せ:ゼロカーボン推進課 ゼロカーボン推進係
【電話】67-0732

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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