《人権学習シリーズ》異年齢保育を通じた「優しいかかわり」

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秋津保育園長　山﨑直子

現在、0歳児から5歳児まで43名の子どもたちが在園している秋津保育園では、異年齢同士のかかわりを通じて「自分のことも友だちのこともいいな」と思える機会・環境づくりに力を入れて保育園全体で取り組んでいます。
登園後の朝の自由あそびでは、異年齢のかかわりが楽しい時間として共有できるように、自分のクラスに関係なく、あそびたいものやあそびたい部屋を子ども自身が無理なく自分の意思で選べるように配慮しています。例えば、4歳児の子どもが5歳児の部屋へ行き、5歳児の子どもとオセロゲームをやったり、異年齢の子どもたちが複数でままごとあそびをしたりしています。
こうした日々のかかわりを通じて、年長児が午睡後も年下のクラスへ行き、目覚めにやさしく言葉をかけてあそびに誘うなど、異年齢同士のかかわりが広がっています。小さい子や相手の気持ちに合わせたかかわり方で日々やさしく接する姿は頼もしく、素敵だなと感じています。
また、秋津保育園では、相手を思いやる言葉や優しいかかわりについての事例をクラスごと持ち寄り人権について考える「なかよし週間」を設けています。子どもたちの相手を思いやる気持ちや成長する姿を保育士全員で共有しそれを子どもたちへとフィードバックすることで子どもたち自らへの気づきや自信へとつながるように、子どもたちに寄り添い、一人ひとりを尊重することを大切にしながら保育にあたっています。
子どもにはお互いを思いやる素晴らしい力があり、その場面に立ち会えると本当にうれしくなります。自分のことも友だちのこともいいなと思えるように一人ひとりを大切にしながら、今後も子どもたちの素敵なところをたくさん見つけて子どもたちや保育士と共有していきたいと考えています。