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自治体の皆さまへ

農業委員会だより No.264(1)

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長野県飯山市

■年頭のご挨拶
農業委員会長 松永 晋一
謹んで新年のご挨拶を申し上げるとともに、令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。
前年は、観測史上最高気温を記録し、農産物の生産や生活に多大な影響を与えました。
水稲においては、七月からの高温・干ばつによる白未熟粒や胴割の発生により、作況指数は平年並みとはなりましたが、上位等級米の比率が大きく落ち込み収入に大きな影響を与えました。また、野菜・花きでも凍霜害・高温干ばつの影響を大きく受けました。
ロシアのウクライナ侵攻が依然として続く中、イスラエルとパレスチナで戦闘が勃発し、多くの市民の犠牲が続いています。さらに、ロシアへの経済制裁による資源価格の高騰や記録的な円安も続いており、社会・経済に大きな影響を与えております。
農業分野でも肥料や飼料をはじめ、電気料金・燃料価格等は前年よりやや落ち着いてきましたが、依然高い水準にあります。野菜・果樹等は異常気象の影響で平年より高めの価格が続きましたが、収量の減少により農業経営の苦しさは続いています。
23年産米は、作況から収穫量662万トンで適正生産量669万トンを下回り、適正在庫200万トンに対し177万トンと見込まれておりますが、直近の消費動向を見極めて24年の適正生産量は669万トンに設定されました。これを受けて、飯山市には前年と同じ6180トン(面積換算5・3ヘクタール減)が配分されました。近いうちに各生産者へ配分量が示されますが、米の消費量が減少しているため、米価の下落を防ぐためにも皆が協力していくことが求められています。
本年は、農政の憲法といわれる食料・農業・農村基本法の改正が予定されています。昨年の臨時国会での首相所信演説において安倍政権で重視した「農業の成長産業化」が消え、「食料の安定供給」への変化がありました。昨今の世界情勢の中、国内生産の強化が必要との認識から、これを実現するため農家の所得を確保するとともに農地の減少を防ぐ政策が必要との考えと思います。しかし一方では、インフレに苦しむ消費者の目線が欠けるとの批判も出ています。農業の永続発展のため、さらに国民世論の喚起が重要です。
農業委員会の重要業務として、優良農地の確保と効率的な利用、担い手への農地の集積・集約化など、農地の活用を促すことが法で定められています。この一環として、将来残すべき地域の農地を明確化した「地域計画」を関係者の協力を得て作成しています。農地のことは何でも遠慮なくご相談いただくようお願いします。
本年も農業委員会は農政諸課題について、農業農村の発展につながるよう組織を挙げて運動を継続してまいりますので、各位のご指導ご協力をお願いし、年頭のご挨拶といたします。

■今井寛さんに「全国農業会議所会長表彰」
11月21日、長野市のホクト文化ホールにおいて第8回長野県農業委員会大会が開催され、その席上にて農業委員等功績者表彰が行われ、木島地区野坂田の今井寛さんが表彰されました。今井さんは農業委員を4期12年、推進委員を1期3年と、15年間の長きにわたり農業委員会の委員を務められました。また、地域においては千曲川河川敷の遊休農地の解消に貢献され、さらに、米作りを通じた子供たちの学び・体験の場づくりに対しても積極的に関わられています。この度、これらの功績が認められ、(一社)全国農業会議所会長表彰を授与されました。

■あしあと
11・12月の活動記録
11月
・7日 農業委員会役員会
・8~9日 管外視察研修
・21日 長野県農業委員会大会
・27日 11月農業委員会総会
12月
・8日 農地相談
・8日 農業委員会役員会
・25日 12月農業委員会総会

問合せ:飯山市農業委員会
【電話】0269- 67- 0729(直通)【FAX】0269- 62- 6221(2階代表)

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