■肝腎要(かんじんかなめ)~CKD(慢性腎臓病)について~
▽腎臓とは
腎臓は握りこぶしくらいの大きさで健康な人では1日に約150リットルの原尿をろ過して約1.5リットルの尿を作っています。
また、血圧を調整したり、骨を丈夫にしたりさまざまな働きをしています。
▽CKD(慢性腎臓病)とは
慢性的に腎臓の働きが通常の60%以下に低下し尿蛋白が出るなどの異常が3か月以上継続している状態をいいます。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の患者は増加しています。生活習慣病とCKDの関係は不明ですが発症リスクを高めるといわれており、それに伴ってCKDの患者数も約1,330万人(成人の約8人に1人)と増加しています。
CKDの初期には自覚症状が全くないことがほとんどです。進行すると、血尿や尿蛋白、手足のむくみなどの症状があります。さらに進むと、最終的に透析療法や腎移植を受けなければならないほどの末期腎不全の状態に至ります。
▽腎臓を守るために
・健診を受けましょう
健診で血液検査や尿検査を受けることで腎臓の機能を知ることができます。体の状態を知るためにも1年に1回は健診を受けましょう。(腎臓の検査項目基準値:eGFR:60mL/分/1.73平方メートル以上・尿蛋白(-)など)
・血圧を測りましょう
高血圧は正常な血圧の人よりCKDの発症確率が2倍以上であるといわれています。自分の血圧の値を正確に把握するために起床後1時間以内や朝食前など時間を決めて毎日測りましょう。
▽こんな人は要注意!
・高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病がある
・タバコを吸っている
・家族にCKDの人がいる
・塩辛いものが好き
・鎮痛剤を常用している
問合せ:保健福祉課 健康増進係
【電話】67-0727(課代表)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>