「わくわく げんき えがお」あふれる一日一日に、
飯山養護学校長 宮下直久
飯山養護学校に通っている子どもたちは、一人一人に合わせて作成された個別の指導計画をもとに、学習活動を進めています。学習のペースも、一人一人違います。個別にそれぞれのペースで学習を進める時間もありますが、身体をたくさん動かす遊びやゲームを取り入れた活動、畑で作物をつくったり製品をつくったりする活動など、体験的に、友達や先生たちと関わり合いながら集団で学びを進める時間もあります。
個別の学習でも集団の学習においても、子どもたちが主体的に取り組めるような状況を整えるようにしています。子どもたちが自分から学習に取り組んでいるときは、支援の状況がその子に合ったものになっていると考えます。でも、時には前向きな姿とは違う姿がみられることもあります。そのようなときには、学習環境(教材や学習の場の様子など)や私たちの関わり方などをもう一度見直し、子どもたちが「やってみたい」「やってみよう」と思えるような状況になるようにします。
また、本校に在籍している子どもたちには、本校の職員だけでなく、医療関係、福祉関係、行政関係等々、さまざまな関係機関の方々にも関わっていただいています。その方々とともに、一人一人の子どもたちの支援を行なっていくことも大切にしています。
子どもたちの主体性を育む学習環境を大切に考え、また、関係機関の皆さんとともに自立に向けた支援を行っていくことが、本校に通う子どもたちの人権を大切にする取り組みの一つになっていると考えています。
子どもたちが、自分らしく、自分の力を精一杯発揮しながら活動できること、子どもたちがその日一日に満足し、明日を楽しみに待つ、そんな一日一日を積み重ねていけるよう、私たち自身も子どもたちとの関わり方を振り返りながら、日々努力していきたいと考えています。
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