◆給食ではどんな工夫がされているか聞きました
◇高森あかり保育園
管理栄養士 市岡先生
・汁、煮物は厚削り、煮干しなどを使ってだしをとり塩分を控えている。
・汁物は具沢山にして塩分を控えている。
・すべて塩分を控えると食べづらいため、献立の中でメリハリをつけるようにしている。
・副菜はかつお節やシーチキンなどを使ってうまみがでるようにしている。
・お酢を使って塩分を控え素材の味がわかるようにしている。
◇認定こども園ぱどま
栄養士 岡部先生
・汁物の塩分濃度は0.5%を目安にしている。
だしを効かせ、具沢山にし、塩分を減らす
・野菜は少しの塩分で素材の味がわかるようにする
・ソースは塩分控えめに!
◇学校給食センター
栄養職員 草場先生
・汁は天然のだしを使用し、料理によってかつおぶし、煮干し、昆布の組み合わせを変えている。
・旬の食材を使用し、それらを生かした味つけにしている。
・副菜は、のり、梅、お酢、減塩塩こんぶ、かつお節などを使用することでうま味や酸味を加えている。
・昨年度から汁物は、具の量は変更せずに汁の量を減らしている。
◇町立保育園
管理栄養士 松川先生
・フライは下味をつけ、ソースなどはかけない。
・汁物は具沢山にして水分は少なめにする。塩分は0.5~0.6%で幼児にあった濃さにする。
・サラダなどは水分をしっかり切る。
◎味覚が育つ幼少期に、濃い味付けに慣れてしまうと繊細な味を感じにくくなり、将来、肥満や生活習慣病につながる可能性があります。
◎給食調理の工夫、ぜひ家庭でも参考にしてみてください!
◆町民に向けた取り組み
ー減塩クッキングをしてみよう!ー
◇だしのうまみを利用する
昆布、削り節、干ししいたけなどの濃いめのだしを使うと、塩分が少なくてもおいしく仕上がります。
◇酸味を利用する
酢やレモン、ゆず、すだちなどのさわやかな酸味は塩分を減らすのに役立ちます。
◇香りを利用する
ハーブ、しそ、にんにく、ねぎ、しょうがなどの香りがアクセントになります。
◇香ばしさを利用する
焼いたり揚げたりして香ばしい風味をつけることで、少しの塩気でもおいしく食べられます。
◇天然塩を利用する
昔ながらの手法で作られた天然塩はうまみがあり、少量でも料理の味を引き立てます。
◇スパイスを利用する
料理に香り、辛み、色を添え、塩分が少量でも満足感が得られます。
◇味つけにメリハリをつける
1品にしっかり味つけし、ほかは薄味にするとメリハリがきいて食事全体の満足度が高まります。
◇汁物は具だくさんにする
塩分の多い汁の量を減らし、野菜や海藻をたくさんとることができます。
◇表面だけに味つけをする
塩分を加えずに調理し、食べるときに表面に味つけすると塩気を感じやすく、塩分が控えられます。
◎家庭でもこんな工夫ができます!
◆塩分チェックをしてみよう!
◇塩分チェックとは…
日頃の食事習慣から、食塩摂取量を点数化することができ、平均値との比較ができます。
当てはまるものに〇を付け、最後に合計点を計算すると、おおよその食塩摂取量がわかります。
監修:種会医療法人製鉄記念八幡病院
理事長 土橋卓也
管理栄養士 山崎香織
※詳しくは、本紙またはPDF版を参照してください。
◇いかがでしたか?
まずは家庭での味付けが濃くなりすぎていないか、振り返ってみましょう!
からだにやさしく、ちょうどいいおいしさにするために調理の工夫をしてみてはいかがでしょうか?少しずつ味付けに慣れ、ストレスなく適塩を続けることが大切です。
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