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自治体の皆さまへ

令和6年新年のあいさつ(1)

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青森県三戸町

■「三戸町の更なる飛翔を目指して」
新年あけましておめでとうございます。
令和6年の年頭にあたり謹んで新年のごあいさつを申し上げます。町民の皆さまにおかれましては、輝かしい新春を健やかに迎えられましたことと、心からお喜び申し上げます。
昨年を顧みますと、これまで、町民の皆さまにおかれましては、日常生活やお仕事などの場面で、感染症の対応に追われるコロナ禍の中、5月には新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類へと変更となり、各方面で数年ぶりとなる行事の開催や人々の交流が戻るなど、明るい兆しが多く見られた年でありました。現在は感染が沈静化しておりますが、今後、インフルエンザ流行と併せて、日ごろからの戒心を怠らずお過ごしいただきたいと存じます。
さて、昨年は7月下旬から8月上旬にかけて、21日連続の真夏日が観測され、最高気温が37度を超えるなど、まさに猛暑の夏でありました。
このような中、三戸町の一大伝統行事であります「さんのへ秋まつり」につきましては、3年ぶりの通常運行となり、2万6千人の観光客を集めるなど盛大に開催され、各町内会の勇壮な山車の運行や、子どもたちの元気な掛け声、沿道からは町民の皆さまの声援と拍手が送られ、たくさんの笑顔と元気があふれる3日間となりました。
私は、町の元気・活力を維持していく上で、地元、三戸高等学校の存続は極めて重要な事項であると捉えております。昨年、高校魅力化への取組の一環として行った全国募集では、県外から2名の生徒が入学されております。さらに、地域おこし協力隊として新たに採用いたしました三戸高等学校魅力化コーディネーターの支援により、安心して三戸町での学校生活を送られているものと存じます。
また、県内の県立高校では初の試みである、町給食センターが調理する昼食の提供を開始いたしました。栄養バランスを考えた温かい昼食が食べられることから、生徒、保護者からも感謝の声が寄せられております。
さらに、町の支援により、全国的にも珍しい部活動として、「クリエイティ部」が新設されました。このような活動をとおして、生徒たちが町の課題について考え、解決へとつなげる力を獲得することができるよう、今後も三戸高等学校でしか経験できない魅力を創出し、地元を含めた全国の中学生に選ばれる高校となることを支援してまいります。
小中一貫三戸学園においては、昨年12月に三戸小学校の創立150周年の記念式典が開催されました。式に臨む子どもたちの立派な姿を拝見させていただき、150年の歴史と伝統の重みと、児童・生徒一人ひとりのたくましさも感じることができました。
これからも小中一貫三戸学園が地域とともにある学校として、また、健やかに成長する児童・生徒の学びの場となるよう、地域の皆さまが手を取り合い、学校、保護者、行政がともに支える学校づくりを目指してまいります。皆さまの力が、次の大きな節目となる200年への礎となりますので、今後とも、町民の皆さまのご支援とご協力を賜りたいと存じます。
さて、本年の取組についてでありますが、国連のグテーレス事務総長は、昨年7月の記者会見において「地球温暖化から沸騰化の時代が来た」との警告を発しております。地球規模での温暖化対策に各国が取組を進める中、当町においても、今年度中に「三戸町地球温暖化対策実行計画」を策定し、温暖化対策、脱炭素の取組を進めてまいります。その第一歩として、町内各施設の照明を順次LEDに更新するなど、地球環境を次世代へとつなげていくための取組に着手をしてまいります。
昨年は、気候変動による猛暑から、当町の農作物は多大な影響を受けたほか、近年増加する鳥獣による田畑の被害も受けております。町では、鳥獣被害対策として、町内における生息域調査と、その結果に基づいた捕獲活動等を順次実施するとともに、農業経営の支援など、鳥獣被害に対して強いまちづくりに取り組んでまいります。
これらに加え、子育てサポート祝金をはじめとした各種の子育て支援、国民健康保険税率の引き下げ、高齢者福祉の充実、沖中地区へ建設予定である町営住宅事業の推進、長年の懸案である熊原川の河川改修の早期実現による水災害対策の強化など、町民の皆さまが、安全・安心に住み続けられるまちづくりに引き続き取り組んでまいります。
さらには、昨年から開始した学校給食費無償化については、保護者の皆さまの負担軽減および三戸高等学校魅力化を図るべく、国および県の動向をふまえ、継続に向け取り組んでまいります。
気候変動に伴う生活環境の変化をはじめ、少子高齢化や人口減少、長引く景気低迷、物価の上昇など多くの課題が山積しております。限られた財源の中ではありますが、この課題へ向き合い、最大限の効果を発揮できるよう、今後も、町民の皆さまの声に耳を傾けてまいります。
また、この激動の時代の変化に対応していくために、若い職員からの提案型による事業の実施など、役場全体にも新たな視点、新たな風を取り入れながら、職員一丸となり、町政運営の推進に努めてまいる所存であります。これからも、町民の皆さまのご理解と、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、令和6年の干支は「辰」であります。天へと高く舞い上がる龍のように、雲を抜けた向こうにある希望の光を目指し、町民の皆さまと三戸町が高く飛翔できる素晴らしい年となりますようご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
三戸町長 松尾和彦

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